新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

5万円で豊かなオーディオ環境を

「音楽が生活の一部だという10代〜30代が多いが、安直化していく音についてはあまり話題に上らない。若い世代のオーディオ離れは旧態依然とした業界のなれの果てだと自覚し、猛省している。ちゃんとしたオーディオで音楽を聴き、目の覚めるような経験をしてほしい」

「ちゃんとした音」体験して 「マニア禁止」のオーディオイベント - ITmedia NEWS

素晴らしい。そして圧倒的に正しい。とにかく現在の一般家庭でのオーディオ環境は聞くに堪えない。糸電話よりはまし程度のPC用スピーカーは問題外として、居間の大型テレビのスピーカーも薄型化が進んだ結果、10年前のテレビ以下の音質になってしまっているものばかりだ。
クルマが結局は「タイヤ」の性能で決まるように、オーディオにおいてはほとんどが「スピーカー」で決まる。ピュアオーディオマニアはいい顔をしないが、ボーズのちっちゃいのでいいから、まっとうなスピーカーに代えるだけで、映画やゲームがより楽しめるようになる。アンプも5.1chとか、ややこしいのはいらんから、S/PDIF(CDとかに付いてる光端子など)付きのシンプルな2chのものでいい。どちらもリサイクルショップで探せば、2,3万円で十分満足できる物を入手できる。大事に使えば一生物だから、思い切って良い物を買うのもいいだろう。

高音質を追求する高級オーディオの世界は「ピュアオーディオ」と呼ばれるが、音楽そっちのけで機材やケーブルの自慢に終始するマニアの存在などもあり、一般には敬遠されがち。

「HDDで音質が変わる」とか言うバカどもは、頼むから絶滅してくれ。

PCでのオーディオ環境

PC周りでは、とにかくノイズ対策だ。一番効果があるのが、伝送系をデジタル化すること。S/PDIFが付いていれば、それを使う。無ければ、付いているサウンドカードにするか、USB外付け音源にする。どちらも5000円程度の出費で、驚くほど音質が向上する。
後はスピーカーの配線だ。ここだけは通常デジタル化できないので、最後の最後でノイズを拾ってしまうことになる。電源やディスプレイケーブル等のノイズ源からできるだけ遠ざけることを心がければ、極端な安物でなければ大丈夫。
MP3のビットレートを128から256にしても、普通に聞く分は大して変わらんが、スピーカー周りにちょっと手をかければ、全く別物のように変わる。お試しあれ。