作品への愛を理解できない者が権利を主張してはならない

　YouTubeに掲載されていたスター・ウォーズ関連のファンムービーやパロディー動画が削除された問題で、米Lucasfilmの公式ブログが「不当に削除されたコンテンツをすべて戻すよう」要請したことを明らかにした。
　スター・ウォーズの偽物動画やパロディーがYouTubeから削除されているのは、starwars.comのサイトから許諾なしで素材を使った映像を削除するようにとの要請を誤解したものだろうと同ブログは推測している。
　このブログのコメント欄では、実際に自分のファンムービーがYouTubeから削除されたという投稿者が「Lucasfilmのファンに対する姿勢には再度感銘した」と再掲載されたことに感謝の意を表明している。

権利を守ること。それが真の権利者たる姿である。ファンには作品への敬意と愛情を表現する権利がある。ルーカスフィルムはその権利を守ったのである。
ルーカスフィルムには、starwars.comで公開されている素材ならば、誰でも自由に使えるように、あるいは簡素な許諾手続きに留めるよう、さらにファンへの理解を示してほしい。
何でもかんでも禁止、削除、All rights reserved。権利権利とバカの一つ覚えのように叫ぶだけの権利者など、作品にとっては害悪に過ぎない。権利は作品を最も愛している者に与えられるべきであり、それを理解できない者が権利を持つ事は作品にとって最大の不幸である。