新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

「生きるなんてどうせくだらない」漫画家・山田花子が遺した名言集



何の取り柄も無く人に好かれない人生なら死んじまえ。
悪いことは言わない。生きたところで負け犬。
だらだらと生き続けるより思いきりよく燃え尽きよう。
生きるなんてどうせくだらない。
もともとこの世はヒドイ所なのだ。それが『ふつう』なのだ。カタワ者よ、泣け! わめけ! 宿命をのろえ!

てめえの人生こんなものだ。イヤなら自殺しちまえ
ま だ や っ て ん で す*1
だってメンヘラーシリーズのためにわざわざネタ帳をひっくり返した分は取り返さないと。後30本くらいストックがあるよ。使わないけど。何故かは想像の通り。
今回は2003/05/25にクリップした、「漫画家・山田花子の遺した名言」を20文一挙紹介しつつ、ツッコんでみる。ネタ元は故・山田花子が遺した名言ランキングベスト20(消滅)オリジナルは行方不明で、ツッコミ後のものしか無い。そのままはてな記法にしてアップする。VIPブログより楽チンだな、こりゃ。ワシも広告入れるかw
私は「ちゃんと読む」時はツッコミを入れたり、マーカーを引いたりする。一度目を通したくらいで「読んだ」って言う人がいるけど、私に言わせればそれは読んだことにはならない。その程度でコメントしたりするから脊髄反射になっちゃうんだと思う。

20位 動物愛護主義者なんて偽善者。自分は動物より上だと思っている。しかも自分はやさしいと思っているから始末にを得ない。

人間が動物より上なのは当たり前。人は自分よりも下の者にだけ優しくできるという常識すらわかっていないから始末におえない。

19位 私はバカと言う人は本当はバカだと思っていない。

多分、正解。逆に自分は世界で一番優秀だと言う人は、本当はどうなんだろう? ワシのことだけど。

18位 社会に適応する-プライドが退化してつまらねー大人になること。

つまらねープライドが邪魔して、つまらねー大人になるのと正反対なようで結果は同じ。プライドを持つべき空気、捨てるべき空気を読めないからつまらないのだ。

17位 世間と笑いのギャップが見つかるとキチガイ扱いされるから気をつけよう。

当時はシュールな笑いは受け入れられなかったのかもしれない。人というのは自分と同じ所、似ているところを探して他人に接触を試みる。当然ギャップがあれば拒否反応が起きる。しかし慣れてくればそれが「個性」と感じられるようになる。産まれて初めて飲んだビールは誰しも苦い。もちろん大人になってもビールが苦手な人はいるがそれは好みの問題だ。ビールじゃなくてDr.ペッパーだとかなりキツいが、好きな人も少ないけどいる。

16位 処世の基本は作り笑いなのに「作り笑いはいやらしい」という潔癖症が処世の邪魔になる。

「面白くないですね(笑)」 と特上の作り笑いをする折衷案を採用すべきだった(ワシの得意技)

15位 どうせその場で強い方が正しいことになってしまうのだから、長いものに巻かれて生きるしかないのに、それは情けない事だと思っているので、できなくなる。

そこまでわかっていながら、その場で一番強くなろうともしなかったのが、一番情けない事。

14位 「君の為」「悪気は無い」とか言っていやな奴と思わせないように意地悪する奴。

そんな意地悪のような中途半端はいかんな。いっそのこと全否定してやるべきだろう。自分で自分をそうするよりも救いはあるだろう。

13位 (責めるように)「どうして友達と遊ばないの?」という親。子供の為のフリして本当は自分の子供に友達がいないと世間体悪い。

当たり前だ。子供は親の持ち物なのだから。

12位 一方的に決めておいて、勝手なやつと思われたくないので一応「いいですか?」って聞く奴。

一方的に決めさせておいて、後から「そんな勝手はイヤだ」って言う奴。

11位 うそつきになった方が人と上手に付き合える。表裏があるから世の中平和なんだよ。

100%のうそが存在しないように、100%の真実も存在しない。表裏があるというよりも、この世は表裏一体なのだ。

10位 弱い者にとってこの世はむなしい、やるせない、理不尽なものである。でも口に出すと「その考えは間違っているよ」と言われてしまう。さらに憂鬱になる。人前では前向きなフリしよう。

そう。弱いものであり続ける限りそれは続く。前向きなフリなど必要ない。ただ、前向きな方が前がよく見るので、そこから脱出しやすいってだけだ。

9位 夢と現実の落差が大きいほど苦しいのだから、初めから何も信じないこと。この世はうそつきだから「前向きに生きなければいけない」というプレッシャーに負けないこと。

実現できない「夢」と実現すべき「野望」を取り違えてはならない。信じるべきものは「根拠無き自信」

8位 人がちょっと失敗すると急に生き生きして「何やってんだ。ちがうでしょ!」とか言って詰め寄る強引バカに逆らわないこと。

人の不幸は蜜の味。1つの失敗は3つの成功で取り返せ。失敗した時の事ではなく、成功するための事だけ考えろ。強引バカは「今に見てろ」と燃料にしろ。

7位 みんな言う事と実際にやることを区別しているんだぞ。人の言っていることを真に受けるとひどい目に合うよ。みんな口先では正論言うくせに、行動では反対の事している。

区別なんてない。表裏一体って事だ。

6位 意思が強いとか自分を持っていると言われている人は、ただ思い込みが激しいだけ、強引なだけではないのか。

思いこまないと、君みたいになってしまうんだよ。

5位 普通・まともな性格なんて無い。みんな平均を正しいと思い込んでいるだけ。

その通り。多数派が強いのはどこの世界でも同じ。ただし本当に正しいのは自分だけだ。

4位 子供らしくない子供、実は普通の子供。子供らしさは大人が作った幻想。

正解。子供は弱い。誰かに頼らないと生きていけない。子供らしさとは処世術。それを大人になっても続けているのがメンヘラー。

3位 他人からいい人、やさしい人と言われる人。実はそいつにとって都合のいい人。

正解。それで利害を一致させるのが人生。

2位 「人の為」本当は「自分の為」これでいいのだ。

当たり前だ。

1位 自己主張-自己正当化。自分より弱い者を踏みにじって生きたい心。

惜しい。踏みにじりたいのではない。踏みにじられたくないのだ。弱いとは、踏みにじられ、搾取され、バカにされ、いじめられ、罵倒され、押しつけられ、諦め、それに甘んじる者のことを差す。

生まれてくるのが早かった

私が彼女の死を惜しいと思うのは、彼女にはこのような才能があったから。商業媒体では受け入れられなかったかも知れないけど、ネットでならもっと才能の花を開かせることが出来たかも知れない。まぁ、時代や環境を嘆いても仕方がない。その時その場所に合った人生を紡ぐしかないのだ。
メンヘラーもどうせ書くならこのくらいがんばれ。マジで。

故・山田花子プロフィール

  • 本名 高市由美
  • 1967年6月10日生まれ
  • 1987年10月 漫画家としてデビュー
  • 1992年3月4日 分裂症の為入院
  • 1992年5月23日 退院
  • 1992年5月24日 高層住宅11階から投身自殺、死亡