新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

ゴキブリの嫌がる超音波を発生「CA-CONE」


ゴキブリや蚊が嫌がるとされる超音波をPCのスピーカーから発生する、一種の“防虫ソフト”。ゴキブリや蚊が嫌がって近寄らないとされる超音波を、嫌がる周波数の範囲内で約2秒ずつランダムに切り替えながら、連続的に鳴らし続けることができる。
それはひょっとしてギャグで言ってるのか

  • ゴキブリ排除モード

ゴキブリの嫌がる超音波を発振します。22,000〜25,000[Hz]の範囲内でランダムに発振します。この音は通常、聴き取る事ができません。ご使用のスピーカーの特性などにより正常に発振されない場合もあります。

25kHzを再生できる環境はまれ

「正常に発振されない場合」とあるが、20kHz以上の信号を「正常に発振できる」スピーカーはかなり高性能高価格の部類に入る。(参考:ありがちなアンプ内蔵スピーカーの例)アンプだってそうだ。大抵の人がオンボードサウンドチップを使っていると思うが、サンプリング周波数の上限は48kHz、出力は半分の24kHzだ。これがまともに出力が出来るようなサウンドカードは高価で、「オーディオカード」というカテゴリになる。デジタルのS/PDIFで出力すればいいが、対応アンプを使っている人がどのくらいいるのか。

そもそも超音波がゴキブリに効果があるという科学的な根拠は無い。


これらの装置は、特定のネズミや鳥に対して使用されてきました。 残念ながら、害獣に対する破壊的効果があることから、昆虫駆除もできると推論している製造メーカーがあります。 ゴキブリ(あるいはその他の昆虫)が超音波に影響を受けるということを示す科学的根拠はありません。
米国昆虫学会大会での パネルディスカッションでは、超音波に関しての最後の行に次のように述べられています。「発言した研究者のいずれも超音波装置が昆虫を駆除すると思っている者はいない」ということです。 パネルメンバーの1人は、「うまく機能しない装置を市場から葬りましょう」と要約しています。

「自己責任」って便利な言葉だなぁ

人間の耳に聞こえないと言うことはかなり危険なことで、例えば「ホントに効果があるのかな?」と思ってアンプをフルボリュームにしてツィーター(高音域用スピーカー)を壊してしまう恐れがある。「自己責任」とはいえ、こんな「トンデモ」がまかり通ってしまう現実。そして、それをなんら検証もせず【今日のお気に入り】と言って紹介する巨大ダウンロードサイト。受ける側のリテラシーへの要求は高まる一方のようだ。
あ、ゴメン。ひょっとしてコレ、「ジョークソフト」だったの? 釣られた?