再考:2ちゃんねるやブログでウダウダやってる「秀才くずれ」
ずいぶん前から思ってた。2ちゃんねるやブログでウダウダやってんのは「秀才くずれ」なんじゃないかと。まなめはうすで紹介されてるこの記事を読むと、どうやら間違っていないようだ。
基本的に頭が悪い人はネタを楽しめない。例えば「デブがやってるから『デブログ』」ってのを聞いて「ふーん、そうなんだ」で終わる人は、このブログを半分も楽しめてない。せいぜい「ハルヒコス萌え〜ハァハァ」程度だ。せめて「裏の意味はなんだろうなぁ?」くらいは考える人じゃないと。
- 俺:
中学時代はテストで学年一位を何度も取った。あるテストでは5教科全部満点という記録も残すが、勉強以外は運動神経、顔、体格、視力全てが最悪だった。
そして地元の進学校に入ると何故か勉強についていけなくなり(数学でまず挫折、続いて英語)ビリに近い成績になりDQNに「何をやっても駄目な不細工」と笑われる。
一時的に引きこもりにもなり、何とか東京の三流大学に進学、学者を目指すも失敗して現在SEの喪男。思えば中学の頃が一番モテていた。
- 弟:
中学では俺以上の成績を残し、俺と並べて「天才兄弟」と称された。運動神経もそれなりで俺よりも性格がいいのでそれなりにモテた。
友達が成績下位に多かったのが災いし、進学校では新学校に中学の友達がいない事を理由に引きこもり、退学。再び県外の高校に入るもまた退学し、その後も専門学校生とフリーターを繰り返し実質ニート状態。今では友達もいない。小学…普通。学級委員長とかやってた。
中学…1年のころは平均点。2年からはベスト10常連。
高校…栃木県で5番目の進学校(中途半端)。1年ときは壁に貼られる上位50位に入ったことなし。2年からは数学と物理だけ1位常連。進研模試では全国の順位表にまで名前載った。
大学…旧六。理解できずついていけないと思ったが、それでもテストの点数だけは良く取った。
就職…一部上場企業。毎日仕事の合間に巡回してニュースサイト運営中←ダメ人間
良スレを楽しめる2ちゃんねらやVIPPERも、バカだけど頭が悪い訳じゃない。お笑いってのはグルメやセックス*1のように直接的な欲求や生理現象ではないので、漠然と食うだけだったり、ただ突っ込むだけでは楽しめないからだ。
「秀才くずれ」
2ちゃんねるでものすごい粘着レスを繰り返す人や、ブログでも粘着コメント・トラックバックする人っているでしょ? 間違ったことを言ってるわけじゃないんだけど、何か「ねじ曲がった磁場」のようなもの発している人。あれが「夢を諦めきれない」『秀才くずれ』なんじゃないか、と。自称メンヘラーや自称メンヘラー擁護者にも多い気がする。
「学者くずれ」とか、「作家くずれ」とか、世に「くずれ」という言葉があるけれど、
この、「くずれ」って何?
いやな言葉だけれど、「くずれ」というのは、どこかで、その夢をあきらめた人のうち、どこかで、その夢をあきらめきれなかった人、だと私は思う。
そして、「くずれ」た人は、ほんとうは、その夢をあきらめてはいけなかった。追い続けるべきだったと、私は本気で思う。
ところが、「くずれ」と言われる人は、時が経っても、消えない、強い「想い」がある。「想い」が消えないのは、どこかで、「自分は負けていない」という自分の能力への自信が断ち切れないからだろう。
人一倍の想いや能力をもった人が、なにかのはずみに、進むことも、方向転換することもできず、なにか、人や社会に対して、怨みなどの、ネガティブな想いに深く深くとらわれていって、方向性を見失っていく。
そういう「くずれ」という危険性は、どんな分野の、だれの中にも潜んでいると思う。
ピグマリオン効果
んで、興味深かったのが↓これ
教師や親に「この子は優秀だ。」という目で見られたり扱われたりすると、その生徒の成績が実際に伸びていく、というのをピグマリオン効果という。
早熟な人間は、早熟さ故に、平均的な生徒に比べて学力が高く、教師や親に「この子は優秀だ。」と思われてピグマリオン効果が働き、本当に優等生のように振舞い、まじめに勉強し、高い成績をしばらくは維持する。
しかし天才と早熟さを勘違いして「もとから頭がいいから平気」と思ってサボってしまうともうダメ。普段からまじめに勉強していたので成績が良かっただけなのに、それを怠ってしまうからあっという間に成績は落ちる。今まで見下していた連中にも追い抜かれて、「この子は出来が悪い。」と見られる逆ピグマリオン効果が発生。
もともとピグマリオン効果が効いていた人だから、逆ピグマリオン効果にも強く影響される。その後の人生も人目に敏感で、自分が人にどう見られているか気にしすぎる傾向が強くて、これが昂じて引き篭もりになる人も多い。
ものすごくよくわかるなぁ。だってさ、VIPPERって「ピグマリオン効果」のまっただ中に居る人たちじゃない。「お前はVIPPERだwwうぇ」って言われているうちに「俺たちはVIPPERだwww」って思いこむようになる。「それがVIPクオリティ」なんてのが正にそう。「俺たち」って書いたけど、元々「名無し」の「匿名掲示板」に仲間意識や帰属意識なんて生まれるはずないのに、何故か「俺たちはVIPPERなんだ」って強く意識してる。
匿名なんだから煽られたってスルーすればいいだけなのに、真っ赤になってマジレス返したり。これも自意識過剰である故だろう。
「あの時」をもう一度ではなく…
結局「秀才くずれ」は秀才と呼ばれてチヤホヤされた時をもう一度味わいたいんだろうなぁ。こう書くとなんか後ろ向きに感じるかもしれないけど、ちっとも悪くない。だってチヤホヤされたいんじゃん?(笑)
ただ、秀才「だった」時の「貯金」を切り崩すようなやり方じゃダメだよね。その貯金を元に、新たな商売を始めないと。その人は間違いなく秀才だったわけで、その気になって頑張れば、商売繁盛間違い無しなんだからさ。