要領の良い人悪い人
中学生だった私は、自分で言うのもなんだけど、けっこう要領よく生きてきた。そんな中学2年のあるお昼休憩のこと。当時の担任だったK先生が私にこう言った。
http://d.hatena.ne.jp/laddertothemoon/20070223/p1
「○○さんは、真面目な子だ。オマエはちゃらんぽらんすぎる。オマエと一緒にいだしてたら○○さんはどうも努力を忘れつつある。俺は○○さんに期待している。来年は生徒会を任せたいとも思っている。彼女はきっとできる子だ。オマエは要領がよすぎる。彼女は不器用なのにオマエの真似をしようとしてる。オマエは彼女に悪影響を与えるから、もう近づくな」
それ以来、私の中で「要領がいい」という言葉は、NGワードになってしまった。それは私を暴き、晒し、陥れる言葉。そして「いいかげんな私はダメだ。もっと頑張らなくては」と自らに課す大きなスイッチにもなった。
ははーん、なるほど。だから「はてな村最適化」で「ネタにマジレス」しちゃったんだな。がっはっは、かわいいじゃねーか(笑)
ワシの場合
ワシはいわゆる「勉強」をするタイプではなかったが、成績は良かった。これだけ聞くと「なんだてらじも要領良かったんだな」って思うかな? 実際ワシ自身、要領が良かったのか悪かったのか良くわかんないんだよね。例えば成績が学校で1番だったりするわけだけど、偏差値ってのがよくわからなくてさ。100点なのに偏差値75とかなのね。で、「75点か。まだまだ上がいるんだなー」とかずっと思ってたのよ(笑)
んで、「優等生」タイプじゃなかった。夏休みの宿題とかやったこと無かった。やれって言われても「こんなん全部わかるし、やっても無駄」とか言って絶対やらなかった。だからテストの点数は良くても、通信簿は「4」だったよ。今考えれば、先生の受けを考えて要領良くやってれば、推薦とかで楽に名門校とか行ってたかもなぁ。
ただ、ワシは勉強は大好きだったんだ。しょーもない判り切ったことを意味もなく反復作業させられるのが苦痛だっただけで。
ちょっと脱線するけど、お前らの会社で、事務仕事にマクロはおろかエディタの「置換」すら使わないバカいない? 一つ一つ手作業でやってんの。あれって学校で機械的反復作業をマジメにやるのが美徳って教育されたからじゃね? で、ワシなんかは適当にマクロであっという間に終わらせて、コーヒーでも飲んでるわけ。それを「要領いい」とか言われたらかなわないね。それはそっちが「要領悪い」というか「頭悪い」んだっての。
人と同じ、人と違う
ある日英語の時間に「FMステーション」を読んでたら「お前、暇なら教科書の先を読め」って先生に言われたのな。「んなもん、1学期に全部読んだ」って答えたら、「ならこれ読んどけ」って、英語の雑誌だったかをくれたのね。「お前は人と違うんだから、人と一緒のことだけやってもダメだ」ってね。
ショックだったね。だってワシは「人と同じことが出来ない」ことにコンプレックス持ってたから。「なんだ、同じじゃなくていいのか」ってね。それから他の科目の先生にも「暇だから何かクレ」ってお願いして、特別扱いしてもらった。もちろんそれを良く思わない先生もいて、その科目は家にあった母親の高校時代の教科書を読んだ。「○○君好き!」とか落書きがあって、別の意味でも面白かったよ(笑)
先生も普通の人
あと、ワシは先生も「聖人」じゃなくて普通の人って気づくのが早かった。社会科のテストの問題がどっかで見たことあるのとそっくりだったのね。何のことは無い「教育指導要領」だったかな? こんな風に授業しなさいとか書いてある「先生の教科書」ね。それの「試験問題例」をそのままコピーしてたのさ。それ以来ワシの彼を見る目が変わったのは言うまでも無い。
小学生の時にお世話になった担任の先生(理科が専門)に挨拶に行ったときには、「実はお前に質問されるのが怖かった」って告白された。確かに小学生レベルの質問じゃ無かったし、先生は理科の授業がある日はワシの質問に備えて「予習」してたそうだ。「だってお前、俺より頭いいしね」。
ビックリした。「先生は何でも知っている」って漠然と思っていたからだ。でも良く考えればそんなはずはなく、先生を「特別な人」ではなく「いい相談ができる勉強仲間」と思えるようになった。
恩師?
だからワシは「恩師」って定義が良くわからない。でも、良い面悪い面両方でやっぱり影響は受けている。「反面教師」って言葉もあるしね。もし何も得られないようなつまらない教師に当たったときは、その時間自分で勉強すればいいと思うよ。
ということで、HVOとブクマベイティングにおいて、ラダムンとうるるんとギガジンは恩師でありますことよ、って話でした(笑)