新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

鹿児島県垂水市で死者1人行方不明4人

垂水市では土石流や土砂崩れが相次ぎ、1人が死亡、4人が行方不明となっている。

  • 5日夕方、垂水市新御堂で民家の裏山の斜面が崩れ、鶏小屋と物置が崩壊。1人(53歳)死亡。
  • 同現場近くでは6日昼過ぎにも土石流が発生して家が流され、1人(85歳)が行方不明。
  • 6日午前9時半すぎ、垂水市新城の小谷地区で土石流が発生し、住宅2棟と倉庫などあわせて5棟が全壊、3人(75,76,76歳)が行方不明。

http://www.mbc.co.jp/newsfile/news-v/00064412_20050906.shtml
http://373news.com/2000picup/2005/09/picup_20050906_10.htm
鹿児島地方気象台は、9月1日から新たに始まった「土砂災害警戒情報」を5日19時50分に発表している。5日の1名には間に合わなかったが、6日の4名は救えたかもしれない。垂水市は土砂災害警戒情報の試行地区で、垂水市長は連絡協議会委員だった。
避難勧告を出す判断は難しい。土砂災害警戒情報は災害が起こる2時間前の発表を目標にしている。だが、今回発表した頃には、既に10mくらいの風が吹いていたと思われる。その中で年寄りを避難させるのは難しい。せめて明るい内に避難させたい。それには更に早い段階での避難勧告、そして土砂災害警戒情報の発表が求められる。
しかし、それだと空振りが増える。今回の台風では鹿児島県本土の殆どの地域に土砂災害警戒情報が発表された。しかし人的災害が起きたのは垂水市だけである。「5人救えなかった」と考えるべきなのか、それとも「5人で済んだ」と思うべきなのか。
どちらにしても、年寄りだったり、体が弱かったり、近くに崖があったり、低い土地だったりする人は、自分が不利な状況にあることを自覚し、自主的に早めの避難を考えて欲しい。結局、自分の身は自分で守るしかないのだ。
つまりは、がっくり来てるのだ。全国に先駆けて始まったばかりの土砂災害警戒情報。開始5日目で凄い台風襲来。家は流されたけど情報のおかげで避難してたから、1人も死者が出なかった。そうなって欲しかった。そうなるように必死で働いた。でも現実はこうだ。本当に凹む。