新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

「乾いた」フェーン

上の説明だと延岡市の北側にあたる大分県の山中で雨が降らないといけないのですが、アメダス・レーダーともに雨を観測していません。では、なぜ気温が上がるのでしょう? それは「乾いたフェーン」によるものと考えられます。
乾いたフェーン
この場合は必ずしも風上側からの上昇流は必要ありません。風が弱いときは山頂付近の風は、そのままの高度を保って流れます。ところが風が強くなると、山頂付近の高度を流れている乾燥した空気が、流体力学的に強制降下を起こすのです。クルマの空力風洞実験とかで、車体に沿って風が流れるのがそうです。乾燥した空気ですから、1℃/100mの乾燥断熱変化で気温が上昇します。これが「乾いたフェーン」です。台風の時のような強い風が吹くと、北からの乾いた風でもフェーンが起きるのです。
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