春一番

今日の宮崎は晴天に恵まれ、絶好のスポーツ日より。野球やサッカーのキャンプはもちろん、マラソン大会など各種スポーツイベントが行われた。マスコミからの問い合わせも多かった。その中で久しぶりのヒットがあった。
マスコミ：今日の宮崎市、風が強いんですけど「春一番」ですか？
ワシ：冬型の気圧配置で北西風なんですけど？気温も9℃（平年14℃）までしか上がらないんですけど？

立春以降で初めて吹く南寄りの強風。

気象庁では、以下の条件を満たしていた場合を春一番としている。

立春から春分の日の間

日本海で低気圧が発達している

南寄りの8メートル以上の強風

強風により気温が上昇

この人は、実際に外に出て風を感じるのではなく、机の上だけで記事を書いてるのだな。一歩でも外に出ていれば、天気はよくても風が冷たいことがわかるし、まさか「春一番」なんて思うはずがない。
失礼な言い方だが、マスコミの中において「天気」というのは、「女子供にやらせとけ」的なところがあるのだと思う。やっぱり政治部や社会部が花形で、気象や科学部は日陰部署だろう。だからやる気のない人間がまわされる。「どうせ天気だろ？」という態度で臨んでいるのが電話越しでも伝わってくる。何の下調べもせず、聞いたことをそのまま記事にすればいいと考えている。
この文章が私の暴言であってほしい。こういう人はほんの一部で、大部分の人は真面目に記事に取り組んでいる、と思いたい。だが現実は「大寒っていつ頃のことですか？」だ。ググれば一番上にWikipediaがヒットするのに。マスコミとしての自覚があるのならば、せめて「NHK最新気象用語ハンドブック」くらいは目を通してほしい。いや、手元に置いておくだけでも。頼むよ、ほんとに。