Twitterは枝や花を描くには向いていない。雄しべや雌しべ、萌芽などをイジるには向いている
ブログは日単位・エントリ単位でどうしても区切られてしまう。しかもログがどんどん前のページに送られてしまうので、全40回連載のような大きなまとまりをやるのはかなり難しい。
ブログは木を書くのにむいていない。枝や花などの断片を集めるには向いている。 - シロクマの屑籠
ブログは枝や花を素描するのには向いているし、そこについて議論するにも向いているけれど、もっと大きなところ----木そのもの、のような----を見やるには向いていない。
(一部抜粋・要約した)
5年前の2003年に、ワシはこんなことを言っている。
本が売れなくなったのは、本来なら本を出すべきでない人の本しか売れなくなった・売らなくなったせいで、その程度ならネットで読めるよ、って訳なのだが、ネットも同じ現象が起きつつあると言うことか。だったらその難民はどこに行くのだろう?
今blogで一番ウケるネタはblogのこと - TERRAZINE
その「難民」がTwitterに流れているのが現在の状況のように思える。
Twitterで枝や花を描こうとしている者もいるが、描けているようには見えないし、描けたとしても、観客には伝わっていない。
ただ、観客が近くに居るライブ感が強い。1分以内にはTwitter検索に捕捉されるため、自分の発言や関連した話題への反応を瞬時に検索することが出来る。また、http://favotter.matope.com/*1で1時間後には評価が出るため、すぐに結果を欲しがる現代人の性分に合っている。このため表現者としては満足感が強く、そこから広がらずに自己満足で終わってしまう勿体ない例も多く見かける。Twitterばかりやってブログの更新頻度が下がったり止まっているのがそれだ。
Twitterは確かに楽しい。が、それだけだ。Twitterをきっかけにし、そこから何か行動を起こさなければ、それほど面白いことにはならないだろう。
*1:Favoriteされた発言を収集し、新着・注目・人気といったソーシャルブックマーク的な見せ方をする、全自動まとめサイト