新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

へたれの『ニューヨークに逝きたいかあ!』〜その壱〜

「ニューヨークに行かんか?」
この友達の電話からニューヨーク旅行が決まった。11月半ばのことである。
『「伝えよう、私の見たニューヨーク」〜5日間の旅〜』という企画を御存知だろうか。アメリカの連続爆破テロから客足の遠のいたニューヨークに行き、体験談をレポート提出するというJTB系列の旅行代理店の企画である。何といってもこの企画の魅力は、3泊5日2万円という破格の旅費だろう。もちろん、僕は迷いもなくOKを出した。あの現場を見られる良いチャンスである。ある意味、今、世界で最も魅力のある観光ポイントだろう。

あやしい企画

しかしこの企画は、ネットだけではなく、新聞・雑誌等でも宣伝されたもので200組400名の募集と言えど、競争率が高いことが考えられる。救いといえば、この企画が11月の下旬から12月上旬という日本の一般的な社会人にとって忙しい時期だし、11月中旬のアメリカン航空墜落事故*1があったということで、行く連中がある程度絞られるということだ。
ということで「12月3日月曜日出発」の日程に申し込んだ。この時期丸一週間休める連中はそうそういないだろう。大学生を除けば。
しかし、この企画なかなか怪しいものがあった。まず、3泊5日ホテル代込みで2万円という超破格の値段設定。一体どんな飛行機・ホテルを使えばこの値段で行けるというのか。おそらく何かのツアーが今回のテロで中止となり、その穴埋めの企画であることが考えられる。しかも、この企画、アメリカでの乗り継ぎが2回らしい。*2一体、乗り継ぎ時間はどのくらいあるのだろう。10時間とか(笑)。
更に、この企画にはガイドがつかない。空港でエアーチケットを貰ったら、はい気を付けていってらっしゃい、ってことらしい。まあ、これは団体行動を苦手とする僕にとってはもってこいである。最後に、帰国後レポートを提出することになっているが、400字詰め原稿用紙1枚程度。たった3日間といえど、今のニューヨークについて書くには、恐ろしいほど少ない。つまり、「伝えよう、私の見たニューヨーク」って企画を正当化する為のおまけみたいなものである。
とりあえず結果待ちだが、未だに何が起こっても不思議でないアメリカ。応募者の住所録をただゲットし、「企画中止になりました〜。」って旅行代理店にとって美味しいオチにならないことを祈るだけである。
ニューヨークに逝きたいかあ!!
〜その弐〜へ続く

*1:テロの後「本当の事故」で墜落した。とんじゃお・どっとこむから電話があったのはその当日。ものすごい勢いでキャンセルがあったと思われる(笑)

*2:実際は1回でした