新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

大雨か無降水日か、降り方二極化・気象研調査


日本では過去約100年間に、大雨の日と雨が降らない日が増加した一方で、弱い雨の日が減少し、雨の降り方が2極化傾向にあることが、気象研究所茨城県つくば市)の調査で4日、分かった。
温暖化が進む今世紀末には、さらにこの傾向が顕著となって大雨の日が増え、集中豪雨による洪水や土砂災害の増加が懸念されている。
同研究所によると、1日に100ミリ以上の雨となった日は、1901年から4年間の全国51地点の平均で年0.89日。2001年から4年間の平均は、年1.11日で、約25%増加した。
100年前と比べて、無降水(1ミリ未満)日も年241日から255日に増えたが、逆に弱い雨(1―5ミリ)の日は、49日から42日に減少。同研究所は「大雨は温暖化で大気の水蒸気量が増え、積乱雲などの雲ができやすくなったことが一因。無降水日が増えた理由はまだ分かっていない」としている。
温暖化が進む世紀末(2081年―2100年)の平均では、100ミリ以上の年間日数が全国的に増え、多い所で3日増加。無降水日は広い範囲で1―8日以上増えると予測されている。
気象研究所では年間30億円の予算でこの様な研究を行っています。