新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

今世紀末の東京の平均気温、鹿児島並みに・気象庁予測

東京の皆さん、こんにちは。鹿児島のてらじです。壁にぶら下がってる温度計は29.8℃とかいってます。100年後には同じになるそうですよ。


気温は全国的に上昇し、約100年後の年平均気温は2〜3℃上昇し、北海道の一部では4℃程度上昇する。また、最低気温が0℃未満になる冬日の年間の日数は全国的に減少。特に、北日本では現在100〜150日ある冬日が約100年後には50日程度減る。一方、最低気温が25℃以上の熱帯夜の日数は、全国的に増加。九州南部から南西諸島は現在の40〜70日が、2100年頃には30日ほど増加すると予測している。
降水量はほとんどの地域で増加。最大20%の増加が見込まれるという。特に、7月の降水量は東北南部から西日本で増加し、降水量が増加する地域では強い降水の頻度や、降水日数も増えるとしている。

Q&A


Q:100年後には日本で集中豪雨が増えるということなのか?
A:今回の予測結果では、西日本の夏季に降水量が増加するとともに、一雨の降水量や日降水量50mm以上(100mm以上)の日数が増加すると予測している。ただし、降水量の標準偏差が大きくなることから、年々の変動が大きくなると予想される。また、災害が起きるような激しい雨が短期間に降るかまではわからない。
Q:南西諸島に比べて北日本で気温の上昇幅が大きいのはなぜか?
A:一般的には、高緯度で地上気温の上昇によって積雪域が減少し、地表面の反射率が減少してさらに地上気温が上昇する、という正のフィードバックが働き、他の地域よりも気温上昇が大きくなる傾向がある。
Q:夏季に西日本で降水量が増えるのはなぜか?
A:温暖化すると、太平洋赤道域の海面水温(SST)は東部でSSTが平年に比べて高くなるエルニーニョ現象と同様のパターンとなる傾向があり、大気もそれに応答した気圧配置となるとみられる。温暖化すると日本付近は、梅雨前線が活発化して、梅雨期の降水量は増えると予想されるとともに、梅雨明けが遅くなり、天気がぐずつきやすい。
Q:気候変化を見ているのに、何故気候値を求める30年ではなく20年平均なのか?
A:今回のように高解像度の温暖化予測計算を行う場合には、多大な計算機資源および計算時間を要する。今回は計算機資源の制約から20年平均で比較した。
Q:第6巻の予測でアンサンブル予報を行わなかったのはなぜか?
A:計算機資源や時間などの制約により、A2シナリオ1メンバーのみを境界値として与えた。
「計算機資源」に関しては、UDがん研究プロジェクトの様な分散コンピューティングが有効かもしれない。ただし、その計算で消費されるエネルギーが温暖化に拍車を掛けてしまうという諸刃の剣。
地球温暖化予測情報 第6巻(HTML版)