新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

素顔の部員たち 県内と県外選手

◇競い合いパワーアップ
東海大山形も例外ではなく、部員36人中20人が県外の中学校出身。レギュラーでは2人のみ。ベンチ入り予定の18人でも、5人だけだ。
正捕手の座を勝ち取った米沢市立第四中出身の島貫選手は言う。「大阪の選手たちはうまい。でも無理だと思ったら終わり。負けてはいられないと頑張った」。県内選手は県外選手から刺激を受けつつ「山形出身でもできる」というプライドを内に秘めている。
島貫選手は寮で生活しているが、昨年6月までは米沢市の実家から通学していた。実家では帰宅後も毎日素振りをしてレギュラー取りを目指した。1年生から試合に出場していた大阪府出身の「佐藤剛史主将(2年)より打つ」が目標だった。
三塁手の清野選手は大江町立大江中出身。高校入学当初は簡単なノックすら取れなかった。ミスをするたびに飛ぶ大阪の選手たちのやじに「カチンときた。でも見返したかった」。
驚いたのは野球の考え方。次を考え指示を出し合い、カバーを行う。「以前は野球を簡単に考えていた。おかげで野球の奥深さを知った」
同じ大江中出身の佐藤源選手は「県外選手は、甲子園にかける意気込みが違う。ただ野球ができればいいのとは違う。目的意識が高い」と話す。
大阪府出身の林勝人選手(2年)は武田宅矢監督からアドバイスを受けると、その日のうちに自主練習する。その姿を見て佐藤選手は変わった。
林選手と佐藤選手は同じ一塁手。レギュラーは林選手で佐藤選手は控えだが、お互い捕球のタイミングなどをよく話し合う。「林は野球に対して真剣。聞いたこと以上に教えてくれる」と佐藤選手。今は林選手らと練習後にもティーバッティングなどをしている。
県外から来る選手と負けたくないと努力する山形の選手がぶつかり合いチームにエネルギーが生まれている。
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*1:『Mainichi INTERACTIVE』の改変に伴い、リンク先が行方不明になってしまったため、ほぼ全文の引用となってしまった。引用の範囲を逸脱しているかもしれないが、良い記事だったのでそうさせていただいた。