新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

大阪管区気象台の風が01時から欠測

http://www.data.kishou.go.jp/maiji/data/47772.html
風で壊れたな。台風が来てるってのに、日本で2番目の都市の風がわからないなんて、ありえないだろう。台風来る前に点検したのか? まぁ、風向風速計大阪市立博物館屋上にあるみたいだから、気軽には点検に行けないのだろうが。
気象庁には「測候精神」という言葉がある。24時間365日、どんなときでも正確な観測をする。観測こそ気象業務の基本中の基本であり、決して疎かにしてはいけないという教えが、脈々と受け継がれている、はずだった。だが近年の省力化や人員・コスト削減もあり、観測の軽視は甚だしい。しっかりと観測ができないと、今起きている大気現象が、どういうメカニズムで発生しているのか理解できない。コンピューターが出した大雨予想が、なぜ計算されたのか理解することができない。だから予報が当たらないのではないのか?
故障対応するには、強風の中の危険を伴う作業が要求される。機械のために人間を危険にさらすわけにはいかない。なるほど正論だ。大阪の一カ所くらい抜けても、他でカバーできる。確かにそうだ。でも、本当にそれでいいのか? この台風の歩みは遅い。抜けてしまうまで数日かかるかもしれない。その間ずっと欠測だ。そんなことが許されるのか? 1879年6月1日の気象記念日から始まり、諸先輩から代々受け継いできたものだろう。恥ずかしくないのか。死ぬ気で復旧作業しろよ。というか、むしろ死ね。