新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

「怒る」と「叱る」

『Dr.森川の人間風車』#618 「怒っている」より
「腹が立ったときにちゃんと怒らんと(がまんしてしまうと)、怒るべきことと怒らんでいいことの区別がつかなくなるんですよぉ」
とは松本人志の言葉だけど、その通りだと思う。すぐに怒るのはよくないし、理不尽に怒っていけないのは当然だ。
しかし、怒るべき理由があるという確信があるなら、しっかりと怒らなくてはいけない。世間体とか柔な人間関係とか利害性とか、そういうことで躊躇してはいけない。それは温厚とか平和主義者とかいう話ではない。むしろ、卑屈であるといえる。
ただ、怒りのエネルギーにまかせて、動物的に怒ってはいけない。姿勢を正しくして正々堂々と怒らなくてはいけない。怒った結果起こるだろう事も覚悟しとく必要もある。
【叱る】目上の者が、目下の者のよくない点を見て、怒って威圧的にとがめる。
昨日、若い人たちと海水浴に出かけたのだが、一人泥酔してしまった。私は普通に怒っていたつもりだった。が、明らかに彼は年少者で、私は年長者。しかも威圧的だった。客観的に見れば叱っていたわけだ。
私は「怒る」ときは動物的でかまわないと思う。冷静に怒るなんて、そんな器用な真似が出来るわけがない。ただ「叱る」ときはそれこそ姿勢正しく正々堂々と叱らねばならない。
私にそれが出来るだろうか。