台風第21号
またまたまた台風です。私の夏期休暇は無くなりました。
もう異常気象でも天変地異でもなんでもこいってんだバカー!
えんにゅ〜すからお越しの皆様へ
今回はまっぽし(九州弁で「もろに」の意)宮崎県を横断していったので、とてもここを見る余裕はありませんでした。期待していた人はごめんなさい。
どこそこに上陸したとか、暴風域に入ったとかは、目安に過ぎない
マスコミ等での台風情報は、台風の動きばかりに注目していて、周囲の気象状況の解説が少ないような気がする。例えば「九州に上陸」と報道があると、他の地域の人は「まだ九州か」と思ってしまう。もっとちゃんと気象情報を見る人でも、強風域さえ入っていないのだから、やはりまだまだ先、と考えてしまうだろう。また、インパクトのあるニュースにしたいがために、とにかく数字ばかりにこだわり、その数字がどういう意味を持つのかを伝えない。例えば「○時○分に最大瞬間風速○メートルを観測しました。」とニュースになる。でも風向を伝えない。風向の変化は重要なのにもかかわらずだ。はっきり言えば、風がごうごう吹いているときに、外に出るバカはいない。風で亡くなる人のほとんどが、台風が最も近づき風が弱まったときに、家を補修しようとしたりして外に出て、吹き返しの風でやられるのだ。ところがその風はMAX値ではないから報道されないのだ。
台風21号の接近と本州上に停滞する前線の影響で、東海地方は二十九日、三重県尾鷲市で午前七時五十五分までの一時間に観測史上三番目となる一三三・五ミリの猛烈な雨を記録するなど、同県南部を中心に激しい雨に見舞われた。
各気象台によると、午後一時までの各地の二十四時間の雨量は尾鷲七八六ミリ、津三一〇ミリ、四日市一一九ミリ、名古屋四四ミリ、岐阜三三・五ミリ。
総合的な気象解説ができているのは、NHKニュース10の高田さんくらいのように思える。
以前から何度も述べているとおり、単独の気象現象では大きな災害に繋がることは少ない。今回のように台風と前線、あるいは大潮や満潮といった複数の現象が組み合わさったときに、甚大な災害が起きるのだ。
気象ブログによる「人間アメダスポイント」
「今、台風の目に入ってるみたいなんだけど。」
こんな電話を受けることがある。中には「さっきまで東よりの風だったのに、西に変わった」と詳細な情報を提供されることもある。これほど貴重なデータはない。気象衛星だ、アメダスだ、レーダーだ等と言っても、やはり最も信頼性の高い情報は、人間の眼による目視観測だからだ。
これをもっと積極的に活用する方法はないものだろうか。例えばあらかじめユーザー登録をしてもらった人に、規定のフォーマットに沿って更新してもらう。それをGISにぶち込んで、地図上に表示する。エラー(誤り)やノイズ(嫌がらせ)は、サンプル数が増えれば孤立点除去のアルゴリズムでリダクションできるだろう。
どのくらいの効果があるかは予想もつかないが、役に立つかどうかはさておき「おもしろい」と思うのだ。なぜ民放ができの悪い番組にするのかと言うと、まともな気象情報はおもしろくないからだ。じゃあ、どうすれば興味を引けるか。一つの方法として「参加型」にすることがあるだろう。気象ブログの狙いはそこだ。単なる受け手から参加者になることで興味を持つことができるし、気象や防災への意識も高まるのではないか。というのが私の発想。パソコン通信の時代から、台風ウォッチはあったし、2ちゃんねるでも「台風=コロッケ」というくらい、人気の1ジャンルとなっている。気象庁がやるのは無理かもしれないが、意欲ある民間気象気象会社がやってみてくれないものか。気象庁が出している情報を、ちょっと加工するだけで商売できるほど甘くはないだろう。気象情報というのは地域性があるので、グローバルメディアに向かないWebにおける、ローカル広告メディアとしての可能性もあると思うのだが。