ポストTwitterになるか『Wassr ワッサー』まとめ
一向に改善される兆しの見えないTwitter。API制限のため、クライアントによっては使い物にならない状態になっている。そのためAPIを使わない「Tween」などが頑張っているが、ユーザーの我慢は限界に達している。
いま、Twitterのようなサービスを提供すれば、根こそぎユーザーを持っていけるのに、なぜ他社は手をこまねいているのだろう。そんな風に思っていた時に知ったのが、これから紹介する『Wassr ワッサー』である。
新規登録
ユーザー登録はOpenIDには対応しておらず、新規にアカウントを作らなくてはならない。だが、必要なのはメールアドレスくらいで、余計な個人情報を要求されることは無い。
ユーザー個別ページ
これもTwitterと変わらないが、現在「もうしわけございません。ただいまサーバーの負荷がたかいため表示できません」と、ほとんどの機能が動作していない。
ワサチャンネル
mixiの「コミュニティ」や、はてなハイク - お絵かきも楽しめるミニブログの「キーワード」にあたるもの。特定の話題を話すことに向いている。
日本中のイイネ!(ランキング)
Twitterでの「ふぁぼったー」に値するもの。
足跡帳
ワッサー最大の特徴がこの足跡帳。mixiのアレだ。「ゆるく繋がる」が売りのTwitterユーザーには、この機能はかなり息苦しいものに感じられるだろう。「ワッサーで足跡を残さない方法」なんてのが検索されるようになるのも、そう遠い日ではないような気がするが、ログインしていない状態でも他ユーザーのページは見れるので、いったんログアウトすれば、足跡は付かない。
Prismから更新
Mozilla Corporationが開発している、Webアプリケーションをデスクトップから実行するためのプログラム。ウィジェットみたいなものだろうか。通常はこれをメインに使うことになるだろう。
マルチTwitterクライアント『chirrup』から更新
Wassr、Twitter、Jaiku、もごもご、Timelog、Haru.fmの6つのミニブログサービスに対応したクライアント。複数のサービスを併用している場合には、とても便利だろう。
wassr(英語版)
日本語版から、絵文字、画像貼り付け、イイネ!、TODO、足跡帳、などを除いた、シンプルな作りになっている。余計な機能が無いためか、動作も軽い。Twitterからの移行なら、こちらのほうが違和感が少ないかもしれない。
まとめ
日本語版は、mixiやケータイユーザーなどを意識し、新しい客層を呼び込こもうと意欲的な作りになっている。逆にそこがTwitterユーザーには鬱陶しく感じられるかもしれない。
そういった場合は、普段はPrismクライアントで、Webを見るときは英語版ページを見れば良いかもしれない。
Twitterと同じで、検索機能が全く無いに等しいので、公式に用意されないのであれば、Twitter検索のような外部検索ページが必要になるだろう。
「イイネ!」の見せ方も、ふぁぼったーの方がフォントの色や大きさを変えるなど工夫されており、今のところ「劣化コピー」になってしまっている。
これらのことから、今すぐにTwitterの代替になるかと聞かれれば「No」が答えになる。しかし今回、著名人による紹介のため、急激なユーザー増に見舞われたのだが、即座にサーバーを増強するなど、運営のフットワークの軽さを感じることが出来た。不具合報告や要望などを出していけば、ポストTwitterを狙えるサービスになるかもしれない。