Safari Windows版を歓迎し、落胆する
The fastest web browser on any platform, Safari loads pages up to 2 times faster than Internet Explorer 7 and up to 1.6 times faster than Firefox 2.
確かにhtmlのみで書かれたシンプルなページではかなり速いようだ。しかし、現在のWebはJavascriptやFlashなどが埋め込まれたリッチなページが主流となっている。これだと、SafariもIEもOperaもFxもそれほど変わらないように思える。
なんにせよ、ブラウザの選択肢が増えることは、ユーザーにとって良いことだ。*1大歓迎である。
しかし、このWindowsの作法に沿わない、ウィンドウの動作はどういうことだ。ウィンドウの端をつかんでサイズを変えることができない。つかめるのは右下だけだ。タスクバーを右クリックしても、サイズ変更や最大・最小化のメニューが現れない。センタークリックでのオートスクロールも無い。相変わらずの独自仕様だ。
ブラウザの「速さ」とは、単純にレンダリングスピードだけでは測れない。人間という非常に遅いデバイスの動作を含めて考えなければならない。ワシが「Operaは速い」と言っているのは、そういうことなのだ。
こういうつまらないことで、Safariがユーザー獲得の機会を逃してしまうのは愚かでもったいないことだ。正式版ではまともになっていることを期待する。
追記:アップルがまともな会社と勘違いしたワシがバカだった
「マック版では正常に表示されている。ウィンドウズ機がないため確認できない」(アップル日本法人広報)
テクノロジー : 日経電子版
このグラフだけ見て「Opera9って遅いの?」って思った人へ
確かにこの結果から見るに「Opera9は重い」と言っていいかもしれない。たがその前に条件を見て欲しい。
- マシン:iMac
- CPU:2.16GHz Intel Core 2 Duo
- OS:Windows XP Professional SP2
- メモリー:1GB
- VGA:ATI Radeon X1600 128MB
こんな贅沢なスペックで比較されても「ハァ?」って感じだ。まだまだPentium3世代はバリバリ現役だし、OSも余計な機能が付いたXPにせず、2000のままの人も多い。メモリーも256MB、せいぜい512MBが平均的だろう。VGAは当然オンボード。
この条件であればベンチマークはともかく、体感的にはOperaがかなり健闘すると思われる。第一、SafariはXP以降対応のようだが、Opera9はWin95でも動く。
わかりやすく簡単に言うと、WindowsXPが発売された頃にメーカー製PCを買った人なら、Opera9は結構速いよってこと。
*1:たくさんあって迷ってしまう初心者を除いて