6年前のニュースサイト運営(1)
Project::Logistica.という「ニュースサイト論」なページがある。ある「お題」に対して、各「ニュースサイター」が持論を展開するというおもしろい企画だ。6年前だったら喜んで参加できたのだけど、今はなんにもしてないので参加資格無しだし参考にもならないだろうけど、なつかしの「ネタ」として読んでもらうのもいいかな?ただ、しっかりした文章を書く余裕がないので、まなめさんのものをベースに、6年前の『TERRAZIとゆかいな仲間たち』でやっていたことを少しずつ書いてみる。
WebArchiveって時間がたつと消えちゃうんだなぁ。ってことで、とりあえず再現してみたよ。こっぱずかしー
1.掲載したニュースを漏らさず読んでもらうテクニック。
毎日同じ時間に更新すること
これは私たちも心がけていた。さらに次の時間を狙って更新していた。
- 登校・出勤前
- 昼ご飯の前
- 下校・退勤前
- テレホ(23時前)
アクセスログを解析すると、ピーク時間は上の4つだったから。その時間の前に更新すれば読者からは「24時間いつでも」更新しているように感じる。最後の「テレホ」というのは、当時は今では当たり前の常時接続がなく、繋ぎっぱなしは23時から8時までに限定されていたの(参考:テレホタイムとは)いきなり時代を感じるなぁ(笑)
新しい情報を発信する行為は古い情報を過去に追いやる行為であることを意識する
てらゆかでは当初は1ページの記事数は20件だったけど、そのうち長文のオピニオン記事が増えて15件に、注目記事にはコメントが100件とかつくようになり、サーバーエラーが頻発するようになったのでピークタイムは10件に制限するようになった。
折角コメントが付いて盛り上がっているのに、新しいニュースで流れてしまうので、コメントが付いた記事があがる「age」機能を付けた(正確には読者にスクリプトを改造してもらった)。ただし逆に古いネタがいつまでもトップに居座ってしまうので「sage」機能も付けた。時系列順も選択できるようにすればよかったな。
更新単位の区別を明確にする
RSSのような便利な仕組みはなかったので、「○日○時○分追記」と中見出しを付けて追記し、コメント欄で追記したことを告知するようにしていた。
適量であること。多過ぎないこと。
今と違い、ネタ集めには苦労した。土日は特にそうだった。しかし軌道に乗ってからは読者からのネタ投稿のおかげで、それはなくなり、逆に記事が多すぎて見渡しが悪くなることが増えた。当初はヘッドラインすら付いていなかったのだが、『偽春菜』がヘッドライン更新チェッカーを搭載、外部ツールのおかげで救済されるという「他力本願」サイトの本領を発揮した。後にあめぞう2000と自前でもヘッドラインを提供するようになった。
見やすいデザイン
CSSなんて全然知らなかったので、デザインにはほとんど気を配れなかったが、細かいところで工夫はしていた。季節ごとにカラーリングを変更していたが、それも読者投稿によるものだった。
サイトを運営していた「ゆかいな仲間たち」
「私が使っているテクニック」というお題のはずなのに、私はなーんにもしてなかったことに改めて気づかせられる羽目になるとは(笑)そういえば『偽春菜』による紹介もこんな感じだった。
「TERRAZIとゆかいな仲間たち」の代表兼ライターというエラそうな肩書きであるが、サイト・事務処理・自己生活とあらゆるモノに関して管理能力が著しく欠け、もとい備わっていないので、決して「管理人」などと呼んではいけない。
サイトに不満や要望があるなら「じゃあ、言い出しっぺがやってね(はあと)」というスタンスだったので、管理人という感覚は全くなかった。私がやってきたのは「自分の思っていることを、自分の言葉で書く」というただ一点のみだった。当たり前のことのようだが、意外とこれができている人は少ない。
- 〜と個人的には思ったりする
- 〜と言ってみるテスト
という湾曲表現で言葉を濁す人が多い。これだけはするまい、どんなときでも「〜だ」と言いきるようにしようと心がけた。
歯に衣着せぬ文章に反発も強かったが、支持も強かった。「コイツはバカだけど、おもしろい文章を書く」と思ってもらっていたのだろう。だからこそ、そのバカのために一肌脱いでくれる人がいたのだと思う。こうして「ゆかいな仲間たち」に支えてもらい、私は言いたいことを愉快に言うことができた。
ということで、のっけから全く参考にならないテクニックでゴメン。つーか「テクニック」でも何でもないし!! (1)ってタイトルに付けたけど、(2)は無さそうな悪寒。