新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

最近オオカミ少年じゃねーの?>気象庁


なんだかなー、せっかく?台風が来る、関東は夜中暴風雨に入ると言うんで、昼過ぎ、まだどしゃぶり程度の雨の中わざわざ買い出しに行ったのに、、、降らないじゃん。結局、一番雨が強かった時間帯に買い物に行ったことになってしまった。
今回の台風に限らず、最近の天気予報は少し脅しすぎだと思う。
降らないといって降るほうが、降るといって降らないよりも、いろいろと不具合が少ないのかもしれないけど、こう脅すしてすかすと、「ピーターとオオカミ」になっちゃって逆効果だと思う。

最近のこの手の災害の報道って、『用心するに越したこと無い』って精神が高すぎないかな?と思うんです。もう少し『来ないと思うが来るかも知れないから念のため用心』って感じの報道があっても良かったと思う。
この問題点って2つあって、今日早退した会社員の方などに関与する経済損失ってバカにならなかったと思うよ。そしてもう一点、こんなことし続けていると『狼が出た』って少年の話あるじゃない、あの手の事故が実際起こるかもしれないってこと。
奇しくも私が読んでいる文章二つが「最近オオカミ少年じゃねーの?>気象庁」って言ってるわけで、話してみる。
まず「脅しすぎ」に関して。よく「ホントは逸れるってわかってるのに、「首都圏直撃」みたいな予想を出して脅してる」って言う人がいるが、そのような予想に手心を加えるようなことは絶対にない。予報とは地道なシミュレーションの結果であって、今回は実際より西寄りに出たと言うことだ。平年であればこの時期の日本列島は太平洋高気圧がダーンと居座って台風は近づけず、台湾や大陸方面に向かう事が多い。ところが今回はその太平洋高気圧が想定より弱く、台風が予想より東よりの進路を通ったという事だろう。つーかさ、もっと強力な台風だったらまだしも、今回みたいなしまりの無いヤツじゃ脅しにすらならんって。
しかし、実際に利用者に「どうせ脅しだろ?」って意識をもたれることは問題だ。これには予想精度を上げるしかないだろう。海流や海水温、偏西風の蛇行、太平洋高気圧の勢力など、一昔前とは状況が違ってきている。より精度の高い充実した観測を行い、モデルを見直す。森田正光氏らが提言する観測法の見直しも検討すべきだろう。
あと、報道というか表現の仕方には問題があると思う。何でもかんでも「厳重な警戒が必要です」これじゃさっぱりわからない。回りくどい文章表現よりも、「千葉:警報レベル4」「東京:警報レベル2」みたいに、降水確率や震度の表現のように数値で表すのが分かり易いだろう。携帯端末などに配信するのにも、親和性が高いと思われる。
より正確で、より分かり易い防災情報。これが気象庁に求められているものだろう。