新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

これぞユニバーサルデザイン


 皆さんは、両手がふさがっているとき読んでいる本の開いたページが自然に閉じてしまい、イライラした経験がありませんか?例えば、パソコンやAV家電の取扱説明書、料理レシピ本などなど、渋谷文泉閣が構想から2年「閉じない製本法」を開発しました。
 開発のきっかけとなったのは、肢体の不自由な友人からの「手で押さえなくても閉じない読みやすい本が欲しい」という要望から。製本は従来、頑丈であることが優先されており、それは人に優しい読みやすさとは相違するものであったため、より本に親しんでもらうために広く一般の読者の需要に応えるべく試行錯誤の上、ようやくこのクータバインディングにたどり着いきました。
閉じない製本の優れた点

  • 両手を使わない状態でも開いたページが閉じない。
  • コピーをとる際に水平にきれいに開き、コピーが取りやすく本も傷まない。
  • 1冊あたりのコストが普通の並製本より大幅にはアップしない。
  • ソフトカバーの本や文庫本など厚さや種類へ幅広く対応。

感心したのが「コピーが取りやすい」ということを長所としてうたっていること。何かというとコピーを禁止しようとする流れの中で、本当に使う人の身になって作ったことがわかる。素晴らしい。