新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

注警報基準の見直し

多少のことでは被害が出ないってんなら注意報->警報、警報->スーパー警報ぐらいに基準を上げるってのはどうなんだろう。
注警報基準の見直しは行われています。ただ、基準を引き下げる場合、例えば「今まで60ミリの基準でやってきてが、50ミリで災害が起きてしまった。」って時にはすぐに見直せます。だが逆に「今まで60ミリでやってきたけど、災害が起きない。」から基準を引き上げるには、災害が「起きていない」ことを検証しなくてはなりません。起きた災害については十分な記録もあり、検証もしやすいのですが、「起きていない」ことを検証するのは相当の労力が必要なのです。
また、警報というのは非常に強い影響力があります。警報が出れば自治体や警察・消防・自衛隊といった防災機関は、災害に備え体制を整えねばなりません。夜間だろうと休日だろうとです。セコいはなしと思われるかもしれませんが、超過勤務手当というお金の問題もからんできます。また、交通・海難事故が起きた場合の保険金の支払い等にも影響します。そういうこともあって簡単に変更するわけにはいかないのです。基準が変わったことを周知徹底するためにも、各気象台単位の変更ではなく、全国的、あるいは関東・九州などのブロックごとにまとめて変更せねばならないでしょう。全国の気象台はがんばれ、超がんばれ。ってことです。