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巨人対広島@サンマリンスタジアム宮崎

プロ野球公式戦「巨人対広島」はいよいよ、きょう二十五日、宮崎市サンマリンスタジアム宮崎で行われる。試合開始は午後六時から、開門は午後四時の予定。当日券(内野A席4200円、同B席2800円)は、午後一時から同球場の当日券売り場で発売される。
田野町と日南市、宮崎市は二十五日、球場と県武道館の間の通路で物産展を開く。広島の木村拓也選手の出身地である同町が「試合を盛り上げるために」と提案。両チームのキャンプ地である両市も快諾した。
地方都市でのプロ野球公式戦開催。大変喜ばしいことだが、あえて苦言を呈してみる。
まず当日券があることからも想像できるが、チケットは余っている。人気にかげりが見えているにしても巨人戦だ。民放が2局しかないような地方の人間にとって、野球=巨人の図式はまだまだ健在のはずだ。その試合が収容人数3万人の球場を埋められない。ちなみに前回のダイエーX西武戦もチケットは大量に余っており、公式発表では2万9千とのことだったが、私の印象は2万5,6千程度だった。私も当日に内野指定を半額でダフ屋から手に入れた。(ダフ屋ってマメだなぁ)。春のキャンプの時はものすごい人だかりで、3万3000人の動員があった日もあったくらいなのに…。タダじゃないとダメなのか?
だいたい「物産展」ってのはどうなのだ? 客は野球を見に来るのであって、海産物や工芸品を買いに来るわけではない。第一、平日の1時に来れる客なんて、年寄りしかいないではないか。それでどうして「試合が盛り上がる」と考えられるのだ。アタマがどうにかなってるのではないか?
球場自体にも問題がある。グラウンドは素晴らしい。両翼100Mの充分な広さで、美しく手入れされた芝生。メイジャーリーグの球場みたいだ。だが、スタンドがいただけない。3万の収容を確保するためか座席が狭い。カップホルダーもない。弁当などの食べ物も早い時間で売り切れ。ビールも売りに来ない。でも狭くて買いに行きにくいので、ビール無しで観戦した。こんなの初めてだ。やる気があるのか?私の座席は内野A指定だったので、バックネット裏は少しはマシなのかと思ったが、ほとんど同じだそうだ。
さらに驚いたことに、今日の試合地元開催にも関わらず生中継がない。23時40分からの録画放送だ。代わりにやってるのは『カスペ!・実録!踊る大捜査線!凶悪犯もビビる!!これが日本の名刑事だ 』である。キー局との兼ね合いもわかる。だがあえて言おう「あり得ない」と。
「スポーツランド宮崎」を掲げ、頑張っているのはわかる。7回の豪華な花火による演出。大量に動員された警備・誘導員。何とかして盛り上げよう、成功させよう。必死ささえ感じる。だが何かが違う。決定的に違う。2006年にはオールスター戦が開催される事になっているが、このままでは「二度と宮崎ではやらない」という事になるだろう。