新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

クリスマスを終了させる人達

12月25日の深夜23時。近所のコンビニ「サンクス」に買い物に行くと、初老くらいの作業員がクリスマスの飾り付けを取り外していた。その店はコンビニには似つかないほどの凝った飾り付けをしており、大きなクリスマスツリーとサンタ、建物全体にイルミネーションまで施す力の入れようだった。これを店員だけで行うのは困難。だから作業員の出番と言うことだろう。

誰かの犠牲の上に成り立つ、便利な生活

彼らにも家族が居るだろう。その家族を養うため、寒風吹きすさぶ深夜に、うかれた若造どものためにしつらえたクリスマスの飾りを黙々と撤去しているのだ。
ワシはレジで支払いを済ませて「ありがとうございました」と言われた後、深夜の時は「お疲れ様」と返すようにしている。が、作業をしている彼らに対し「お疲れ様」という言葉をかけることは出来なかった。
別に今日に限ったことではない。毎晩深夜配送のトラックが全国のコンビニを回っている。平均して年齢が高いドライバーが多い。彼らが毎日毎日、クリスマスも盆も正月も配送してくれるおかげで、ワシらは便利な生活を享受している。

「好きを貫く」影には、「貫けなかった者」がいることを忘れるな

「クリスマスに一人でネットなんて、非モテの負け組」
そんな自嘲的な書き込みを多く見かける、クリスマスのネット界隈。が、それでもお前らは暖かい部屋でチキンでも食べながらヘラヘラとハイクやTwitterなんかをやってる「勝ち組」だよ。「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け」なんてアジってる者もいるが、その影には「好きを貫けなかった」者が何倍もいることを忘れるな。好きを貫けた者は、貫けなかった者の分まで頑張る義務があるんだ。