20xx年 九州人は中国に殺される
先日、北九州に住む妹から「兄ちゃん『光化学スモッグ注意報』って何?」と電話がかかってきた。
8日、九州、中国地方の5県で相次いだ光化学スモッグ注意報。今年に入り、九州北部で頻発しており、専門家の間からは、経済発展が著しい中国大陸で排出されたガスが九州上空に流れ込んだのでは、との指摘も出ている。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07050902.htm
−光化学オキシダント−
スモッグ気象情報 第1号 平成19年4月26日14時40分 福岡管区気象台発表
26日日中は晴れて、風は比較的弱いため、福岡県では、光化学スモッグが発生しやすい気象状態になっています。十分注意して下さい。
平成19年5月9日(水)11時15分、小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区に光化学スモッグ注意報を発令しました。
平成19年5月9日11時15分「光化学スモッグ注意報発令」
光化学スモッグ注意報が発令されことにより、直ちに健康に影響があるわけではありません。
ただし、屋外での激しい運動などはできるだけ控えてください。
もし、「目がチカチカする」、「のどが痛い」などの症状が現れたときは、目を洗ったり、うがいをして、室内で休むようにしてください。
高度経済成長から30年。「公害都市」を克服した北九州に、再び光化学スモッグの暗雲が立ちこめようとしている
30年前の北九州
八幡製鉄所を発端に北九州工業地帯を形成し、高度成長期の経済発展の恩恵を受けていたが、その反面、公害対策基本法などの法整備がされていなかった事もあり、公害の多発地帯となった。光化学スモッグは毎日のように発生、洞海湾は「死の海」と呼ばれるほど汚染され、当時の八幡区など周辺地域の学校では、数日たつとプールの水が真っ黒になるほどで、子供や老人を中心に気管支喘息患者も多く発生した。
学校の校庭で遊んでいる子供がバタバタ倒れるわけ。ぜんそく持ちもクラスに必ず何人か居て、授業中に寝てたりしたね。夜、発作が出て寝られないから、先生も「寝かせてやれ」ってね。
黄砂と汚染物質
ワシもぜんそくまではいかないけど、気管支弱いからタバコとか吸ったら多分死ぬ。で、2000年頃から春先に体調を崩すようになり、酷い時は咳が止まらない症状が出るようになった。はじめは「花粉症の一種かな?」と思ってたけど、どうやら「黄砂」らしい。時期的にピッタリはまっているから。
黄砂ってのは文字どおり「砂」なんだけど、これに乗って「汚染物質」も運ばれてくる。昨今の中国の著しい経済成長で、汚染物質の排出も増大、黄砂に含まれる汚染物質も増えている。長崎県の調査によると、汚染物質量が黄砂時には環境基準の2倍に達している。
http://www.pref.nagasaki.jp/eiken/taiki/kousa.html
これは2002年の調査なので、現在ではさらに悪化しているだろう。そしてこの状況が改善されることはあり得ない。何せ今自転車に乗ってる10億人が、クルマに乗るようになるのだ。