新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

『アイマス』人気は「歌謡曲」が求められている証拠

アイドルマスターの人気が止まらない。3Dアニメーションの美麗さだけでは、この人気は説明が付かないだろう。だが、ゲーム内容が評判になっているとは言いがたい。では、どこに原因があるのか。それは「楽曲の良さ」によるところが大きいと思う。

relations (フルコーラス版)

Stage6に『relations』の「M@STER VERSION」が上がっている。ワシの環境では動画はまともに再生できないので、mp3を分離して聴いている。
Download
TimeTag
歌詞TimeTagファイルを作ってみたので、mp3と同じフォルダにダウンロードして、対応プレイヤーに放り込むと、歌詞表示つきで再生される。kbMediaPlayerで確認。

アイドルマスター relations (M@STER VERSION) - ニコニコ動画

夜のショーウィンドウに アナタの後ろ姿を見た
人波やスチルのように 私もふいに立ち止まるの
瞳に焼き付いたのは アナタとアノコの笑顔
切なく苦しいけれど 聞くだけならば簡単じゃない
「別に」なんて言わないで 「違う」って言って
言い訳なんか聞きたくないわ 胸が張り裂けそうで
私のことが好きなら アノコを忘れて
どこか遠くへ連れていって



夜の駐車場で アナタは何も言わないまま
ラジオから流れるメロディ 私は今日を振り返るの
あの海 あの街角は 思い出に残りそうで
この恋が遊びならば 割り切れるのに 簡単じゃない
「じゃあね」なんて言わないで 「またね」って言って
私のモノにならなくていい そばに居るだけでいい
アノコにもしも飽きたら すぐに呼び出して
壊れるくらいに抱きしめて

「ごめん」なんて言わないで 「またね」って言って
私のモノにならなくていい そばに居るだけでいい
アノコにもしも飽きたら すぐに呼び出して
壊れるくらいに抱きしめて
壊れるくらいに愛して

完全に80年代の「歌謡曲」の歌詞だ。そして、歌詞がハッキリ聞き取れ、誰もが口ずさめる「歌」である。そしてこれはフルコーラス版なので5分と長いが、ゲーム中は1コーラスで2分。そう、昔のテレビの歌番組は、フルコーラスなんてやらなかった。1コーラスだけ聞いて、気に入ったらレコード屋へ。そしてレコードの「フェードアウトの先」を聞きたくてコンサート会場に行ったのだ。奇しくもmf247丸山茂雄「ダラダラ長いからCD売れない」と指摘している。
ゲームとしての『THE IDOLM@STER』はXBOX360というプラットホームでもあり、あまり売れないかもしれない。しかし、バンダイナムコゲームスの狙いは、ゲームそのものだけではなく、こういった動画共有サイトで「ワンコーラス」を聞かせ、「フルコーラス」を売ることにあるのではないか。そして彼らは自分たちの「アイドル」を本気でゲームの外へ売り出そうとしているのではないか。だからこそ、一番今市場で求められている「歌謡曲」に目をつけたのではないか。そんな妄想をしてしまうくらい、アイマスの「歌謡曲」の出来は侮れない。

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