無脳の人、あるいはNEETの話
無能な人と話していると、「脳みそが足りない、というか無いんじゃ?」と思うことがないだろうか。
彼らは「マニュアル読んだら負けかな、と思っている」わけだ。まさしくNEET(Not in Experience, Education or Training)である。経験しようとしない、勉強しようとしない、練習しようともしない。それをやるのは自分じゃない、他の誰かだ。適当にやればドラクエやファイナルファンタジーみたいに「経験値」があがってなんとかなると思っている。適当にやっているからプレイヤーの経験値は上がらない。いつもまで経っても同じ事を繰り返し、応用が利かない。どうしても行き詰まったら友達に聞けばいい。攻略本だってあるしね。有名なトンデモの「ゲーム脳」だけど、脳波がどうこうってのはインチキ臭いが、こういった「盲導犬RPG脳」ってのはある気がする。
彼らは新しいデバイス、例えば携帯でもiPodでもいいが、まずマニュアルなど見ない。とりあえずデタラメにいろいろ使ってみて、行き詰まったら誰か詳しい人に聞く、というスタイルでこれまで生きてきた。
人に聞くというのは、ある意味究極のインタフェースだ。自分が何がわからないかも適当な説明で済まし、あとはあんたが考えて、というわけである。
まだRPGゲーマーは「努力」しているだけマシだ。レベル上げのような苦行もしているし、「負けるという経験」をしている。しかしNEETは違う。レベル上げも他人にやってもらいたいと思っている。曰く「しなくていい努力はしたくない」。そしてちゃんとレベル上げ代行が商売になっている。
ドラクエってちょっと頭が悪い人用の、ゲーマーとしての能力が低い人向けのゲームですよね。だってさ、暇な人が暇を持て余してやるだけで、必要なのは努力のみじゃないですか。敵に遭ってもこっちにはゲーマーとしての技がまったくなくて、ただ戦って負けて、何回も負けてやっと勝てるっていうだけ。だから時間があればバカでも解ける。
ゲームの世界ならレベル上げ代行もチートもいいだろう。だが様々な難局に遭遇し、悩み、考え、試し、失敗し、成長するのが人間だろう。自分自身の「経験値」を上げることを「めんどくさい」と思うなんて、人として終わっている。これが「無脳の人」だ。
「脳を鍛える○○」ってのが流行っているようだが、反復作業で活性化され、元々持っている「脳力」を引き出すことはできるかもしれない。しかし、そこから「レベルアップ」することはないだろう。
おまけ「脳細胞死滅度チェッカー」
http://www1.linkclub.or.jp/~myke/game/check/noucheck.html
TERRAZIの結果
orz
あなたの脳は91.8 %死滅しています。脳がかなり腐敗しています。
もはや脊椎反射のみで生きていると言っても過言ではありません。
いつバイオハザードへの出演依頼が来てもおかしくない状態。
全てにおいて欲望のままに自由に生きている。それが貴方です。
しかし、本来生物というのはそういうものなのでしょう。
貴方はまさに、現代に降り立った“自由の象徴”と言うべき存在なのかもしれません。