新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

取り憑いた人


取り憑かれるしかないんだよなあ。
小説ってのは、書くという衝動に取り憑かれている人にかなわない。書こうとか、書かねば……じゃなくて、書かないことにはいてもたってもいられない。そういう状態になっている人が、けっきょく作家になるのだと思う。
こんな暗くて、座ってばかりで、あまり金にもならず、不健康な、こんな仕事になぜ就きたいのかって、だって書かないことにはいてもたってもいられなくって、もうこれは病気みたいなもんだ。だから、小説書いて、エッセイ書いて、それでも足りなくてブログ書いて、ミクシイにまで日記書いて、さらに私は自分のノートにも日記つけてる。バカじゃねえかって思う。どうするんだよ、そんなに書いてって。でも取り憑かれているからしょうがない。
(中略)
頭じゃないんだよ、理屈じゃないんだよなあ。もう、なにか衝動なのよね。
誰か止めて、あたしを止めてって感じだよ。
結局のところ、出来る人ってのはやったから出来たのだ。もう、取り憑かれるようにやる。24時間そのことばかり。そうすりゃ自然と出来てしまう。「夢」とか抜かすヒマがあったら、もうやってる。それが夢を現実のものに出来る人とそうでない人の差だ。野球選手になりたかったら人より多くバット振れ。小説家になりたいんだったら人よりたくさん文章書け。ミュージシャンになりたいんだったら、一日中楽器練習しろ。「ナンバー1にならなくてもいい、元々特別なオンリー1」? 寝言は寝て言え。