新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

頭がいい人の実例

前回頭が良いとはと題してゴチャゴチャ書いたが、その実例を挙げてみる。

廃物利用の「GPS気象学」

GPSってのはカーナビでおなじみの測位の仕組み。最近では携帯電話にも搭載されるくらいありふれてきて、様々なものに利用されている。例えば火山の山体を精密測量して、噴火予知に使ってみたり。それでも「測位」という本来の使い方には変わりない。
GPSには発信時間の情報が含まれていて、到達した時間との差で距離が求まる。ところが空気中の水蒸気には電波を遅らせる作用がある。排除すべき邪魔な「ゴミ」だ。ところが頭のいい人は、これを「ゴミ」とは考えず「宝」だと考えた。「電波が遅れる=水蒸気がある」わけで、だったらそれを水蒸気量としてはじき出せないかと考えたのだ。
既存の設備を使って、新たなものを産み出す。こんな頭のいいことはない。

廃物利用の先駆者「気象レーダー」

気象ってのは、毎日お世話になる重要な情報にも関わらず、何故か昔から低予算体質のようだ。だから軍事技術の気象への転用例は少なくない。気象レーダーもその一つだ。軍事レーダーというのは、敵の航空機を発見するのが役目。それを邪魔するのが雨。このノイズを何とかして排除するため、フィルタが開発された。このフィルタで濾されたゴミを捨てずに取り出したらどうなるか。あら不思議、雨が降っている場所が表示されたのでした。

枯れた技術の水平思考

ゲームボーイ」「ゲーム&ウォッチ」の開発者として知られる横井軍平の哲学に「枯れた技術の水平思考」というものがある。新しいものを産み出すのに、必ずしも高価な最先端の技術は必要ないという考え方だ。リンク先の文章はとても面白いので、おすすめだ。

安いものを使って、良いものを産み出す

もの作りの理想だが、実に身近で行われている。それはあなたの母親や妻がやっている食事作りだ。高い材料を使って、うまいものが出来るのは当たり前。安い材料を使って、美味しいものを作る。しかも美味しいだけではなく、家族の健康を考えた献立。それも毎日。主婦ってのは頭が良くなくちゃできない。
私の家は裕福ではなかったが、まずいものを食わされた記憶はない。多分、私の母親は相当に頭がいい。
ちなみ、私の母はファミコンをやらせると、下手くそでやられた時「コントローラーのコードが長いから、反応が遅い!」と本気で抗議します。