新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

osakana.factory

http://ofo.jp/
上のニーメラーを探していて出会ったサイト。まだじっくり読んでないんだけど、来てる。間違いない。

ニーメラーの警句を引用するような人には、直接弾圧される極少数の側が蚊の鳴くような声で唱えてる主張に異様な程共感して、盲目的に自らの意見としてしまう人が少なくない。そしてこういう人達は、一昔前の左翼運動家的に体制側を声高に非難しがちだ。だが弾圧される当事者達には下手をすると却って迷惑だろう。
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理念という、手に取れない「ステキなモノ(ただし自称)」だけ唱えても人は動かない。そしてニーメラーの警句のような文言は、啓蒙的理想を聞かせるための脅し文句として使うべきではないと思う。
Winny にとって不運だった点として、表向きどう取り繕って言い訳しようが、違法に使うことを目的として開発され使用されてきたことで、分散データベースのシステムとして社会的に洗練される機会を、そもそものスタートから完全に失していたことが挙げられると思う。Winny は、出現当初からずっと「社会の敵」だった。P2P という仕組みそのものには、ウェブに取って変わるくらいの明るい未来があり得るのに。
<略>
しかし、出現当初から「社会の敵」だったソフトウェアにも関わらず、その影響力を無視できないくらい社会的に支持されてしまったというのは実に皮肉であり、これが何を意味しているのか、著作権ビジネスで甘い汁を吸っている人間は考えねばならない。「高いなら、無くても平気さ、嗜好品」。レンタル屋が出てきた時に学習しなかったのかねぇ。
 著作権ビジネスを行う仕組みが不要ということでは断じてない。基本的に作家というのは多かれ少なかれキチガイだ。色々とイタイ人達である。オレモナーキチガイをコントロールして何かをアウトプットさせる業務は必要だと思う。それに、結局作家ってのも、無闇に金持っちゃったらまともなアウトプットしねぇんだよな。ただ、今の著作権法が、ピンハネ屋に利用されているようにしか見えないのも事実。
クリエイタにとっては、そんなメンドイこと考えるよりなんか創る方が大事ではなかろうか。中間搾取してるだけにしか見えないレコード会社だって、クリエイタを雑務から切り離して創作に専念できる状態を作るってことも、やって来てるんだよ。
<略>
自立っていうとカッコイイけど、じゃあ、みんな会社や学校辞めて自分の腕だけで食っていく覚悟ができる? もともと身分の不安定な多くのクリエイタにとって、編纂業務を行っている企業というのは、数少ない拠り所の 1 つなんだ。それを切り捨てろというのは酷だ。
あー、このままだと明らかに引用の範囲を逸脱してる。だっていい文章なんだもの。がんばって自分の考えを書こう。