新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

田口ランディのメールマガジンが終了

田口ランディのコラムマガジン
全てのものには終わりがある。それはわかっているつもりなのだが、やはり終わりというのは寂しいものだ。
私のメールボックスに残っている最初の彼女の文章は、2000年3月6日の「わからないを生きる」だ。偶然にもちょうど4年後に最終回を受信したわけだ。
最初に田口ランディの名前を意識したのはMSNだったか?「やって来た友人」の虫の描写で映像が浮かんできて鳥肌が立ったのを覚えている。それからはもう、彼女のメルマガがメールボックスに着信する度に、他の仕事をほっぽり出して読んでしまうくらい、毎回楽しみに待っていた。会う人会う人に「こんな面白い文章を書く人がいる」と勧めていた。まだネットがあまり普及していなかったから、FAXで送ったりもした。


>この樹は、葉っぱが成長しすぎていて、栄養が足りていないんです。
>植物は葉と根の比率は1対1だと考えてください。
>だから葉が多すぎると根からの吸収が間に合いません。
>葉を大きくしたいのなら植え替えて植木鉢を大きくしないと……
ここ数年の彼女は、葉と根のバランスがくずれているに感じていた。私はメルマガが彼女のバランスを支えているように勝手に思っていたので、この終了は残念であるとともに、少し心配でもある。
一つの区切りがついたということなのだろう。私も「田口ランディフォルダ」を「旧版フォルダ」に移すことにして、これからの彼女の活躍に期待したいと思う。
最終回のメルマガは、差し出しアドレスが彼女個人の(と思われる)ものだった。普段より多くなるだろうに…。直接読みたいのかな?

彼女がネットで公開した文章を保存しています(98年ごろから)。
読んでみたいと希望される方はメールください。