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料金所事故:ETCレーンで料金所係員、はねられ死亡


 21日午前6時55分ごろ、さいたま市緑区大門の東北自動車道上り線浦和本線料金所で、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)専用レーンを横切ろうとした料金所係員の福田勝夫さん(60)=埼玉県杉戸町佐左エ門=が、レーンに進入してきた東京都荒川区西尾久6、トラック運転手、塩野誠容疑者(27)の10トントラックにひかれ、頭などを強く打ち間もなく死亡した。県警高速道路交通警察隊は、塩野容疑者の前方不注意とみて業務上過失傷害容疑で現行犯逮捕した。

 調べでは、福田さんは別のETC専用レーンのバーが上がらなくなったため、レーンに入っていたトラックを誘導していた。その際、現場のレーンを横切ろうとして塩野容疑者のトラックにひかれたらしい。塩野容疑者は「直前で気づいたが、ブレーキを踏むのが遅れた」と供述している。

 同料金所には18レーンあり、うちETC専用は2レーン。日本道路公団は、ETCレーンでは時速20キロ以下の低速走行を指導している。

 ETCの専用レーンでは、9月に和歌山市阪和自動車道の料金所でも、レーンを横切ろうとしたアルバイト職員の男性が、トラックにはねられ死亡する事故が起きている。
さいたま市の東北自動車道料金所で係員がETCレーンで大型トラックにはねられ死亡(動画あり)
東北道ETCレーンで職員はねられ死亡(動画あり)

動画によると該当ETCレーンは20km/hの速度制限があるようだ。その制限を守っていたとして、本来なら人が横断するはずのない場所で急停車できるものだろうか?
『ETCシステム利用規程』の第7条2に「係員が車線を横断する場合がありますので、十分に注意して通行してください。」との一文がある。この一文をもってトラック運転手は逮捕されたわけだ。