新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

罪悪感から逃れる唯一の方法


ガス室から生還「奇跡の犬」 里親希望に700人名乗り
米中西部ミズーリ州セントルイスで、安楽死させるためにガス室に入れた犬が、処置後に扉を開けたところ元気に生きているのが見つかった。地元メディアで「奇跡」が報じられ、これまでに700人以上が里親になりたいと申し出ている。
同市で捨て犬やネコを一時収容するシェルターを運営しているランディ・グリムさんは朝日新聞の取材に「こんな話は聞いたことがない。身勝手な人間に対する動物からのメッセージとしか思えない」と語った。
同市動物管理センターによると、この犬は4日、他の7匹とともにガス室に入れられた。ガスを噴出して規定の15分後に扉を開けると、7匹は死んでいた。この犬だけがしっぽを振って立っていた。再び扉を閉めて殺す気にはとてもなれなかったと、担当者は話している。
犬は1歳ほどのバセンジの雑種。やせているが体調に問題はないという。なぜ生き延びたのかは不明だ。センターはこの犬をシェルターに連れていき、里親捜しを依頼した。
飼い主に捨てられるなどして安楽死処分される犬とネコは、人口約35万人のセントルイスだけで年間に約4000匹にのぼるという。
この記事で唯一わかることは、その700人が早く名乗り出れば他の7匹も死なずに済んだこと。知りたい事は、この「奇跡の犬」の里親になれなかった699人の内、何人が他の犬の里親になったかだ。

フォアグラ生産に禁止命令 イスラエル最高裁「ガチョウに大きな苦痛」
エルサレム11日共同】イスラエル最高裁は十一日、ガチョウに強制的に穀物を食べさせ、肝臓を肥大させてつくる世界三大珍味の一つ、フォアグラは残酷で、動物保護の法律に違反するとして、生産を禁止する決定を出した。
英国など欧州諸国では同様の理由でフォアグラの生産を中止する国が相次いでいるが、イスラエルは世界でも有数の生産国。世界最大の消費国フランスをはじめ日本にも輸出しており、波紋が広がりそうだ。
最高裁は、口からチューブで無理やりえさを流し込み、肝臓を通常の十倍にも肥大させる生産過程はガチョウに大きな苦痛を与えており、動物愛護の精神に反すると判断。生産者への打撃を考慮し、禁止措置は二〇〇五年三月からとした。
生産禁止を求める訴えを起こした動物愛護団体の担当者は「ガチョウたちは、ついに生きる権利を獲得した。最高裁の賢明な判断に敬意を表したい」と満足げだった。
フォアグラの歴史を検索してみると、なんと紀元前にまでさかのぼるのだそうだ。
フォアグラ残酷物語
そのような人間の文化を破壊してまでの「動物愛護」ってなんなんだろうね。

マッカートニー、ケンタッキー・フライド・チキンに改善要求
[ニューヨーク 24日 ロイター] 元ビートルズポール・マッカートニーが、ファーストフード・チェーンのケンタッキー・フライド・チキン(KFC)に対し、ニワトリの取り扱いを改善するよう新聞広告を出した。
マッカートニーは、動物愛護団体PETAの代理で署名した手紙で、「もしKFC仕入先が、ニワトリと同じようにイヌやネコを扱ったら、動物虐待の罪に問われることもあり得る」と非難。
「私が菜食主義なのは、小さなニワトリでも痛みや恐怖に苦しむことに気付いたから。少なくとも多少の思いやりをかけてもらって当然だろう」と述べた。
手紙はKFC発祥の地である米ケンタッキー州ルイビルの地元新聞に掲載され、当地にある親会社の幹部に宛てられていた。
KFCの広報担当者は「ポール・マッカートニー氏は音楽界の権威で、意見を表明する権利もあるが、誤解されているのでは」と反論している。
私は肉も野菜も魚も食べるが、それは地球という視点で見たときには、間違いなく罪悪だ。牛肉を1kg生産するのに必要なトウモロコシは7kgだそうだ。が、私は罪悪感など感じない。だが出された食べ物を残すことには猛烈な罪悪感を感じる。料理人にも、食材やその生産者に対しても。だからバイキングのような間違いなくロスがでる方式は嫌いだ。食材をマズく調理してしまう料理人は犯罪者だ。最後までキレイに残さずたべることだけが、その罪悪から逃れる方法だと思っている。
ペットに関しても同じだ。私の実家にはネコがいる。冷たい雨の降る日、まだ目も開かないような時にコンビニのビニール袋に入れられて捨てられていたのを、妹が拾ってきた。もう15年ぐらいになるが、いまだに拾ってきてよかったのか考えることがある。老齢で慢性の便秘症になり、自分で排便が出来ない。排便しようとすると、気持ち悪くなって吐いてしまう。毎日のように浣腸して排便させている。それを彼が死ぬまで続け、彼と最後までつきあうこと。それがペットを飼うという罪悪を贖罪する唯一の方法なのだと思う。