新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

今週のお題:私とはてなとの出会い(id:TERRAZIの場合)

そうだな。はてなの沿革に沿って、ちょっと話してみるか。

2001年『人力検索

はてなは2001年7月に人力検索とともに立ち上がった。このころは以前運営していた個人ニュースサイトTERRAZIとゆかいな仲間たち』を畳んで、自前鯖で色々実験していた時期だった。
検索エンジンをうまく使いこなせない人でも、インターネットで知恵を借りる」という互助会的な考えは、既に掲示板やメーリングリストに存在しており、特に目新しさは感じなかった。10月に有料化された時も「やっていけるのかな?」という印象しかなかった。むしろ『手動サーチエンジンはやぶさ』の方に注目していた(笑)

2002年 『はてなアンテナ

2002年5月には『はてなアンテナ』が稼動開始したが、これも既に多くのアンテナがあり、自分で設置できない者にしか恩恵が無かった。しかし、まだRSSはなく、Web巡回を省力化しようとする流れは、はてなアンテナの登場あたりから強くなったのではないだろうか。

2003年 『はてなダイアリー

2003年1月に『はてなダイアリー』のベータテストが開始された。tdiaryWikiのいいどこ取りのようなシステムに感心し、テスターとして参加し、『deblog』という名前で運営。
この時期は、MovableTypeBlosxomなどのブログツールをあれこれ試していた時期。はてなの「おとなり日記」という関連日記をつなぐキーワードシステムは、強力な宣伝ツールになるだろうと容易に想像できたが、それがSEO力の向上に繋がるとは、思っても見なかった。

2004年 『はてなグループ

2004年5月には『はてなグループ』がスタート。 id:wireself が、Operaユーザーコミュニティ『チーム俺等』を設立したのと同時に入会。当時のOperaヘビーユーザーのスキルの高さを活かし、『deblog』には書かないような技術的な実験を行った。

2005年 『はてなブックマーク

ソーシャルブックマーク」という概念が良くわからなかった。単にブックマークをオンライン上に置くだけなのとは違う。自分と考え方や好みが近い相手のブックマークを見て、新しい情報を得たり、付けられたコメントから補足情報を得たりという使い方のはずだ。が、コメントは感想の域を超えず、いっちょかみをするためにブックマークする者や、アクセスを増やすためにホットエントリー狙いの執筆者も多い。新バージョンになって関連エントリー抽出機能や全文検索が付き、関連情報を探しやすくなったが、要約抽出は精度はまだまだだ。

6年間の日本のインターネットの歴史とこれから

以上、id:reikon呼びかけで、ワシのはてなでの歴史(というほどのものでもないが)を振り返ってみた。ダイアリーを書き始めて6年。ピカピカの一年生が卒業する時間が経過したわけだ。はてなはどのくらい成長し、ワシもどのくらい成長しただろうか。
『deblog』というタイトルを付けたのは、「ブログって何?」という「はてな?」から始まった。ブログツールさえ使えばブログなのか? トラックバックリファラはどう違うのか? などなど、「?」だらけだった。
今でもこの答えは見つけられていない。むしろ、コメント欄もトラックバックも受け付けず、さらにははてなブックマークも拒否、のような「ブログ」すら存在している。
「衆愚問題」は2年前に書いた「繋がりやすい」が、「広がらない」はてなという記事のころから、大して変わっていない。むしろ繋がりと広がりはTwitterなどの「つぶやきミニブログ」の方に移ってきている印象だ。
これからの日本のインターネットがどうなっていくのか。おそらく今以上にオフラインでの繋がりを欲するようになるだろう。はてなギーク以外でも「出会い系」になれるだろうか。次に振り返るころが楽しみだ。