新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

『思い出の天気図』

今週末26,27日、鹿児島地方気象台は鹿児島県と共同で『防災・お天気フェア』を行う。

今年は予算削減で鹿児島国道事務所が脱落。地震体験車や3Dシアターといった派手な目玉が無くなり、やや地味なイベントとなるだろう。
元々予算など無い気象台では、手作りの実験コーナーやパネル説明くらいしかできない。その中で毎回好評なのが『思い出の天気図』だ。

誕生日や結婚記念日などの特別な日の天気と天気図に、その場で撮った本人の写真を取り込んでプリントしてあげるだけなのだが、大変好評だ。
当たり前なのだが、親ってのは我が子が産まれた日のことを良く覚えている。「暑かった、寒かった、雨だった、風が強かった」などなど。それを思い出すの手助けをするのが、この『思い出の天気図』だ。
2008年版は少しバージョンアップし、天気概況を入れた。これで素人でもその日の天気がわかる。前回は産まれたばかりの赤ちゃん連れのお母さんが居たのだが、2006年までのデータしか入れておらず、プリントできなかったので、気象庁Webで調べて教えた。今回は先月までのデータを入れたので、産まれたばかりの赤ん坊でもドンと来いだ。
普段、気象台と一般の人が接することはあまり無い。あえて言えば「予報が当たらない」という苦情がそれだ。が、このようなイベントでは「ありがとう」と感謝の言葉をもらえる。笑顔が見れる。うれしいので、次はもっと良くしようとがんばれるのだ。