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The new TERRAZINE

オホーツク海上空に現れた「かまぼこ雲」の形成過程を推測する



 北海道雄武町沖のオホーツク海上空をパトロールしていた第1管区海上保安本部千歳航空基地(千歳市)の航空機が18日、太いひも状の雲が何本も波打ちながらしま模様を作って広がっているのを見つけ、撮影した。五井豊機長(59)は「まるで海面にかまぼこを何本も並べたかのようだった。初めて見た」と驚いた様子。
 札幌管区気象台によると、比較的低い高度で空を覆うように発生する「層積雲」に気流が流れ込むと、このような形の雲になることがある。ひも状の部分は雲がロール状に渦巻いており「層積雲は一般的だが、ロールがはっきりと確認できる写真は珍しい」という。【水戸健一】(拡大写真

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - ひも状の雲 オホーツク海上空にしま模様作る

これはすごい。こんなんワシも初めて見た。自然ってのは時々こういった信じられないような現象が起きる。ホントに面白いね。

形成過程を推測する

比較的低い高度で空を覆うように発生する「層積雲」に気流が流れ込むと、このような形の雲になることがある。

と札幌気象台は解説するが、もう少し詳しく説明してみよう。
まず、層積雲ってのはどういうのかっていうと、
http://wapichan.sakura.ne.jp/sky/scgal21.JPG
こんな感じでロール状にうねうねした感じになる。
もう少し隙間があくと
http://wapichan.sakura.ne.jp/sky/scgal18.JPG
こんな感じ。今回の「かまぼこ雲」は、この中間くらいだね。

ヘタクソな絵で解説するよ。雲が出来るってのは、そこに水蒸気があって湿ってるわけだ。今は雲が出来るか出来ないの境目くらいにある。
で、左から右に向かって風が吹いてる。で、まっすぐじゃなくて、「上下にうねってる」。ここがポイント。風に乗って上昇した水蒸気は冷やされて「飽和水蒸気量」を超え、凝結して雲になる。そして今度は下降気流に乗ると温まり、また水蒸気に戻って雲が消える。これが繰り返されて、こんなカマボコみたいな雲の形になるわけ。そう言われて写真を見直すと、なんだか気流が見えてくるだろ?

科学って面白い

これはあくまでもワシの推測であって、本当にそうかはわからん。「こうじゃねーの?」ってツッコミカモン。
こういう不思議な現象を「へぇ」「スゲー」で終わらせないで「何でだろ?」「どうしてなんだろ?」って考える。これが「科学」なんだよ。科学ってスゲー面白いのさ。
こうして空を見上げるだけでも、不思議で面白い自然現象が結構起きてる。でもボンヤリして見逃したり、忙しくて見る暇も無かったりする。PCのディスプレイばっか見てないで、たまに空を見上げてみると、結構楽しいかもしれんぞ?

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