新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

里イモとイカのふわた煮

2006年12月10日付
まぁひとまずリンク先のコラムを読んでくれ。これ、東海新報って新聞の「世迷言」って看板コラムなんだよ。「天声人語」とかしか読んだこと無いヤツはビックリするだろ? だって普通新聞コラムって言ったら、オチは政治や社会風刺ってのがお約束やん? ところが「世迷言」は違う。こんな風に最初から最後まで100%食い物の話ってのが、しょっちゅうある。んでまた、うまそうに書くんだな、これが。
で、一見単なるオヤジの日常グルメの話に読めるが、それだけじゃーない。

  • 人間は自分が必要なものを自然と欲するようになる
  • 脇役が主役に、主役が脇役に、相性が良いものが組み合わさることで、さらに良いものが出来る
  • つまり、「生きる力」とは「うまいもんが食いたい」と欲する力である

ってなことが、この短い文章に隠されているわけだ。
現代人は忙しく、さっと読めて、さっとわかる文章が「良文」とされる。でも、この「世迷言」のように、「さっと読めるけど、読み返してみると実は深い」ってのが本当の「良文」なのだと思う。