新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

2006年7月のdeblogのアクセス解析とブログ運営の秘訣

今回作成した記事数は47本。1ヶ月の作成記事数は30本に設定していたはずなのですが、何かおかしいですね。きっと世の中にネタが多すぎるせいですね。このうち、100%個人で作った記事。もちろん他の編集部員なんて居ません。とは言っても、チャットでギャーギャー言いながら書いているので、一人きりだとあんな記事は書けないでしょう、おそらく。相乗効果というヤツです。
というわけで、アクセス解析です。調査はGoogleAnalyticsによるもので、Javascriptが無効な場合や、URLブロックしている場合はカウントされません。(はてなカウンターより1,2割少なく出るようです)
さて、GIGAZINEをパクるのもいいですが、それだけでは面白くありません。TERRAZINEならではの大手には出来ない「アクセスアップ」の話も交えることにしましょう。

2006年7月のページビューとユニークユーザー数

ページビュー 141,893 (先月比123,040増)
ユニークユーザー数 100,677 (先月比89,349増)


YouTube一発で大爆発です。でもここで注目すべきは7/9の26,546という数字ではありません。瞬間アクセス数なんて飾りです。エラい人にはそれがわからんのです。こんなのは人気サイトに張られれば割と簡単に達成できます。重要なのはそれまで300前後をうろついていたユニークIP数が、津波アクセスのピークを過ぎてからも1000前後でキープ出来ていることです。つまり「常連」をつかんだのです。

TERRAZINEへの流入リファラーって言います)が大きかったサイト

1位 ゴルゴ31 10,077
2位 Google 9,973
3位 ニュー速フラッシュ 9,539
4位 かーずSP 8,888
5位 ダイレクト 5,238
6位 にゅーあきばどっとこむ 4,925
7位 秒刊SUNDAY 4,832
8位 useWill.com 4,807
9位 はてなブックマーク 4,260
10位 Yahoo! 3,830
18位 まなめはうす 780

ニュースサイトの圧倒的なトラフィック誘導力をまざまざと見せつける結果となりました。圏外の「まなめはうす」ですが、明らかに少なく出ています。理由はよくわかりませんが、JavaScriptオフの人が多いのでしょうか?
TERRAZINEのアクセス時系列は

  1. ネタ投下
  2. まなめはうすが紹介(いつも妙に速い)
  3. べにぢょがコメント
  4. 他のニュースサイトが追従
  5. 他のブックマーカーが追従

というパターンが多いようです。3のべにぢょコメントはよくわからんのですが、なぜかそうなのです。やはり「コメントで恋をする」おにゃのこだから? ハッ?!「まなめ=べにぢょ」疑惑(笑)
さて、この数字で一番大事なのはなんだかわかりますか? そう、ブックマーク等からの「ダイレクト」アクセスです。つまり常連さんのアクセスってことですね。先月は1422だったので3倍以上の伸びです。

7月で人気のあった記事

1位 YouTubeのアニメを高画質で見る方法 80,253 106,192
2位 メディアプレイヤー徹底比較(FLV動画編) 7,072 8,975
3位 「涼宮ハルヒ」って文字列が入ってさえいれば、そこそこアクセス稼げるんじゃね? 2,184 2,359
4位 法律を変えるのは言論ではない 1,177 1,366
5位 メディアプレーヤー徹底比較 1,110 1,597
6位 アンチウィルスを常駐させるなんて、バカのやること 712 892

見事にYouTubeハルヒにおんぶにだっこのラインナップになりました。アクセス乞食やるなら7月は「ようつべとハルヒ」で決まりでした。しかしYouTubeはまだしも、ハルヒはもう旬を過ぎていますし、ハルヒのような爆発力のあるネタは期待できないでしょう。
私は度々問題になっている「YouTube著作権」について、独自の切り口で書いていこうと思っています。はてブのみなさんは「これはひどい」を用意して待っていてくださいね(笑)

検索キーワード

1位 youtube 1,999
2位 youtube アニメ 656
3位 youtube+アニメ 604
4位 youtubeのアニメ 186
5位 メディアプレイヤー 179
6位 deblog 178
7位 you+tube 172
8位 you tube 146
9位 youtube+高画質 89
10位 いただきます 78

お前らホント、YouTube大好きだな(笑)。6位の「deblog」がどのくらい「TERRAZINE」になるか楽しみです。10位の「いただきます」をググる『「いただきます・ごちそうさま」こそ日本文化そのもの』が2番目にヒットします。圏外ですが「日本の文化」でも7番目にヒットします。何かが間違っています。他には「メンヘラー」で4位、「イチローの作文」で8位、「俺は自殺なんてちっとも考えてない。」が1位などなどです。

ちょっとした知恵で独自色を

アクセスアップには常連の確保が重要なのはわかったと思いますが、ではどうすれば確保できるのでしょう。それにはやはり「独自色」そのサイトでしか得られないネタを提供するしかありません。
一見難しいことのように思えますが、そうでもありません。例えば『YouTubeのアニメを高画質で見る方法』ですが、こんなのは誰にでも書ける記事です。「flvをダウンロードしてffdshowのデブロッキング機能をONにして再生」ただこれだけです。タイトルだけで済むような話なのです。
でもそれでは読者の興味を引くことは出来ません。スクリーンショットを多用し、実際の効果を目に見える形にして提示するわけです。画像ならば誰にでも一目で効果がわかります。CPU使用率の差も数字だけではなくグラフを貼ることで一目で違いがわかります。
実験素材選びも大切です。この記事は本当は『低ビットレート映像のブロックノイズを目立たなくする方法』というタイトルを付けるのが正しいのです。でも、これだとやっぱり興味を引くことは出来ません。「低ビットレート映像」というのが何なのかピンと来ないからです。でもYouTubeのしかもアニメなら誰もが「画質悪いなぁ」と思っています。それを「高画質で見れる」となれば興味を持つわけです。
また、同じアニメでも「ハルヒ」で無かったら、ここまでアクセスが伸びなかったかも知れません。ハルヒは制作会社京都アニメーションの高品質な作画が話題になっており、エンディングのダンスが世界中で踊られる様子がYouTubeで配信されていました。コアなアニメファンだけではなく、一般の人にも訴求力のあるアニメはハルヒだけだったと言えるでしょう。
YouTubeハルヒが人気なのは誰でも知っています。YouTubeのビデオがダウンロード出来ることを知っている人もいるでしょう。ffdshowを使っている人もいます。ffdshowにデブロッキング機能があることを知っている人もいます。これらの一つ一つはバラバラで平凡な素材から、新しいものを生み出したからこそ人気記事になったのです。「旬のものを旬の内においしく料理する」。繁盛する料理屋の条件は、そのまま人気ブログの条件に当てはまります。
『「いただきます・ごちそうさま」こそ日本文化そのもの』も「組み合わせて勝負」のネタ料理法です。元ネタは「給食や外食でカネを払った側が『いただきます』って感謝するのはおかしい」というキチガイの話です。ここで「躾や教育」の話をしたり、「ゆとり教育や拝金主義」の話をする人が多いのですが、それで何が面白いのですか? テレビで頭の悪そうなコメンテーターの言ってることと同じじゃないですか。わざわざブログで文章を書いて人に読ませたいなら、人と違った事を書きましょうよ。私は前々から思っていた「英語には『いただきます』が無い」ことを英語字幕入りアニメのキャプチャーを交えて話しました。面白い視点だと評判になり、今でも「Google:いだだきます」2位で未だにアクセスが途絶えないし、メールもいただきます。

サイト運営は「入力・記憶・演算・制御・出力」

これらはコンピューターの5大機能なわけだけど、そのままサイト運営に当てはまる。

  1. 入力:ネタ収集
    昔と違ってアンテナやらRSSがあるので、メチャクチャ楽になっている。
  2. 記憶:ネタ整理
    これもソーシャルブックマークやらアイデアプロセッサ、GDSなどで、楽になっている。
  3. 演算:ネタ料理
    これだけは人間がやるから差が出る。
  4. 制御:盛り付け
    これもブログツールやCMSがやってくれる。
  5. 出力:接客(Webサーバー)
    十分な機能を持ったものが無料でレンタルできる。

昔は1から5まで全部人の手でやってたのさ。今は3だけでしょ? それなのに、なんでこんなに雑で平面的で画一的な料理人のサイトばかりなのだろう。
まずネタ収集からダメだよね。はてブのアルファがブクマしたものを、そのまんま使ってるじゃん。コメントまでそのまんまだったり。何が楽しいの? ネタ整理も、あんなタグの付け方でネタ帳に出来るとは思えない。素材がダメだから料理も全然ダメだけど、盛り付けも接客も勝手にやってくれるから、何となく料理屋の体裁は整ってしまう。だからクソブログだらけなんだよ。

古き良き「開拓時代」(この段落は昔話なので読み飛ばしていいよ)

久しぶりに『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史』を読み返して、ホントにあの頃はみんな独自色を持っていたなぁと。『SMALLNEWS!』は総合+企画モノ、『ムーノーローカル』はガラスとわいせつとソース内のコラム、『TECHSIDE』『ポケットニュース』はIT・ゲーム系、『裏ニュース!』はUG系、『Selfish』『RENJI』はソフト系、『インターネット業界トラブルニュース』はセキュリティ、『MP3 TIDALWAVE』はMP3、『最速を求める酒場』は特価情報、 『sawadaspecial.com』『変人窟』『J-oの日記』『MOON PHASE』はオタ系、『itoya_lab』はコラム、 『あ!ネット』は孫ニュースヘッドライン、そして社会系の『てらゆか』。本当にバラエディ豊かで、若さと情熱にあふれ「インターネットって面白い!」って思えた開拓時代だった。

インスタントでも、カレールーを何種類か混ぜるくらいしようや

まぁ「昔は良かった」って懐かしんでも、何も変わらないわけで。じゃあ、何でつまらなくなったというと「インスタント」になっちゃったんだな。誰でも簡単に大きな失敗せずにサイト運営が出来る。でも、どれを食っても似たような味と。
ジャガイモとニンジンとタマネギと牛肉で「肉じゃが」を作るとするよ。ここで「肉じゃがのたれ」みたいな合わせ調味料使ったら、そりゃあ失敗はしないけど、自分の料理じゃないわな。
同じ材料でシチューやカレーもできる。市販のインスタントカレールー使ってもいいさ。良くできてるし。でもせめて複数のルーを混ぜたり、最後の仕上げにガラムマサラを入れたりくらいはしようや。夏休みで時間がある学生なら、カレーをじっくり一晩寝かしてみようや。
料理は失敗したらやり直しはきかないけど、何度も作っていれば上手になるし、コツもわかってくる。サイト運営も同じ。しかも何度でもやり直しがきくやん。失敗しろよ。若いんだからさ。

途中で文体がメチャクチャになっちゃったけど

以上、YouTubeハルヒに終始した7月のdeblogと、おいしいカレーの作り方でした(笑)