「強制的にCMを見せる技術」を「回避する技術」、TERRA-Systemが発明

TERRA Systemが、テレビの視聴者がコマーシャルの間にチャンネルを変えられなくする、あるいはデジタルビデオレコーダー（DVR）コンテンツのCM部分を早送りできなくする装置を無効化する装置「CKF（CM強制ふざけるな）」を発明した。
CM強制制限を受けないようにするには、放送局に料金を支払う必要があったが、この発明により視聴者は自由に番組を視聴することができる。
先ごろ公示された特許によると、この装置は強制装置を乗っ取る形で機能する仕組みだという。これはMultimedia Home Platform（MHP）規格の制御信号を横取りして書き換え、強制装置を制御する形で応答する。CKFはさらに他のMHPの制限を解除する情報も送信可能だ。
これが実装されると、テレビCM強制文化に重大な影響を与えることになる。
（中略）
特許自体も、この機能がJA$RACなどの著作権ゴロを怒らせる可能性があることを認めている。特許では、制限解除が著作権管理に混乱を与える可能性があること、そして、このような装置を搭載したことで、メーカーではなく、視聴者が権利者から責められる可能性があることを警告している。
「われわれは技術を提供するだけだ。この技術をどう使うかは、視聴者次第だ」と述べる。「この発明は、コマーシャルのある映画を強制的に見せられるか、コマーシャルのない映画を見るか、視聴者に選択肢を与える。その実現には、両方の選択肢が必要だ」
（TERRAZI氏）