新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

権利者と侵害者の双方が幸せになれる、たった一つの冴えたやり方

のっけからすまないが、タイトルはJAROものだ(笑)ただ、そう悪くはない考えだと思ってるので、呆れつつ読んでみて欲しい。

お詫び

昨日の文章「古典的名作は人類共有の財産」に馬孫堂本舗より「何言ってんだか、さっぱりわかんねーよ!」と突っ込みをいただいた。いやー、申し訳ない。自分で読み返しても、なんだかよく分からない文章になっている。こんな短い文章に30分もかけてしまったので、推敲無しでアップしちまったのさ。ゴメン。そういうわけで、もう少しだけ書き加えてみる。でもまた推敲無しなんだけどな(藁)

ファンを犯罪者にしちゃダメだよ

先の話だけど、確かに今はもうDVD出てるんだろうけど、それが出るまでの話ね。やっぱ見たいやん。別に外国だけの話じゃなくて、日本国内でも似たような状況がある。アニメといえば「テレビ東京」なわけだけど、全国ネットにはほど遠い。たびたびネタにして悪いんだけど、宮崎とかだと1週間遅れとか当たり前。遅れるだけならまだいい方で、放送されない方が多い。するとだ、同じ国の同じ言語のオリジナルは見ることができず、外国の誰かが翻訳した字幕付きの海賊版を見る方が容易というねじれ現象が起きる。アニメに限らずスポーツ、例えばサッカーや野球の代表戦が地上波で放送されないことがある。そんなとき頼りになるのがPeercastを代表とするP2Pによるリレー中継だ。
これらのfansubp2pは違法行為だ。真っ黒だ。でも少なくない人々に感謝されている違法行為だ。現代版の『ねずみ小僧』と言ったところだろうか。
まぁ待て。別にねずみ小僧や違法行為を賛美しようってわけじゃない。私が言いたいのは、そういった恵まれない環境にいるファンを犯罪者にするなよってことだ。代表戦ってくらいだから国の代表が戦う試合なわけよ。それを国民全てが見ることができないってのはどうなのよ? それで受信料かっぱごうとは太てぇ了見じゃないかい?>NHK アニメもさ、「日本の文化」とか言うんだったら、ちゃんと見れるようにしようや。ネットしてない地域はNTTと組んでフレッツ網でマルチキャストとかさ、やりようはあるやんか。そういった努力を怠ってるから、ファンを犯罪者にしてしまうんじゃないの?って言ってるのさ。

字幕付け作業はfansubグループに委託して全世界同時公開

で、アニメの海外版の場合。結局のところfansubの連中は日本から遅れるのが歯がゆいわけでしょ。だったら彼らに正式に字幕付けを委託しちゃえばいいやん。そうすれば1週間遅れ程度で公開可能だし、この際、放送前にソース渡しちゃって、日米同時公開にするんだよ。そうすればfansubも「だって見たいけど見れないんだもん」といういいわけができなくなるし、人より早くアニメが見れるとなれば、大喜びでタダでもやるんじゃない? で、そうやって安くあがった分、安く提供して欲しい。例えばネットで1話1,2ドル(レンタルと同じくらい)の値段で見れるようにする。100万人が見れば1ドルでも100万ドルでしょ? よくはわからんのだけど、悪くない数字じゃないの? Winny47氏が模索していたコンテンツ流通技術の開発が進めば、みんなが幸せになれるかもしれない。
権利侵害者を正式に認めるってのは、突拍子もない話に聞こえるかもしれない。だけど前例がないわけじゃない。ホンダが中国のコピーバイク製造会社と正式にライセンス契約を結んだ例もある。そのコピーバイクの出来がよかったせいもあったそうなのだけど、fansubにも正規版より出来がいいものが少なくないようだよ?

禁止することで管理できると思うのは三流の考え方

「コピーするな!」でコピーされなくなるなら苦労はない。次世代DVDやデジタル放送とかでコピープロテクトがキツくなっても、不正ユーザーはそれを回避し、正規ユーザーの利便性が悪くなるだけだ。たとえデジタルコピーができなくても、アナログでコピーされるだけ。現在でも劇場でのカム撮りが行わた「3倍でダビングしたVHS」くらいの画質のファイルが流通しているではないか。
であれば、残されたたった一つの冴えたやり方は、不正流通を正規流通に変えてしまう逆転の発想しかないやろーもん。
おおっ! 一応それっぽく落ちたな(笑)