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「情報流出は憂慮すべき事態」,ぷららがメール通信を完全規制へ


インターネット接続事業者のぷららネットワークスは3月16日,メール交換ソフト「Outlook express」の通信を完全に規制すると発表した。同社は,「ユーザーに告知し,5月をめどに実施することが目標」としている。ぷららのネットワークを経由するOutlook expressトラフィック・パターンに合致した通信を止める。
同社は2003年に,Outlook express通信について帯域を絞る施策を実施。2005年には,ユーザーが利用を許可した通信以外をしゃ断することが可能な「ネットバリアベーシック」というサービスも開始している。しかし最近,Outlook expressを介した顧客情報や機密情報の流出事故が相次ぎ判明。ぷららは「こうした社会問題は憂慮すべき事態」として,完全規制の実施に踏み切る。
通信事業者は,法律で通信の秘密を侵してはならないと定められている。今回の施策とこの法律の関係についてぷららは,「通信の中身を見ずにトラフィック・パターンだけを見るので,抵触するとは考えていない」としている。