頭が良いとは
頭ってのは色んな機能を持ってるから、こうだから頭がいいと一言では言い切れない。その機能を分類するには、人間の頭に似せて作ったコンピューターの構成を見ると理解しやすい。
コンピュータの基本構成(5つの構成機能)
- 入力装置: プログラムやデータを入力する装置
- 記憶装置: プログラムやデータを記憶する装置
- 演算装置: 四則演算や大小比較判断などを行う装置
- 出力装置: 処理結果などを用紙や画面などに出力する装置
- 制御装置: プログラムの命令に従って、入力・記憶・演算・および出力の各装置に対して制御信号を出し、それらの装置の働きをコントロールする装置
入力装置
目・耳・鼻・口・手をはじめとした触覚、これらの五感だろう。「頭」とは違うが、どれも脳の出張器官だ。ここが悪いと、やっぱり頭はよくないだろう。といっても、近視だとか難聴だとかという話ではない。例えば新聞に書いてあることを鵜呑みにしない、人の話していることの真意を聞く、○○産の有機栽培がどうの等の意識操作に惑わされないなど。自分の「頭」で判断できるかが、良し悪しの基準になる。
記憶装置
大きく分けてメモリーやキャッシュに値する短期記憶、HDDに値する長期記憶の二種類がある。いつまでたっても覚えられなかったり、すぐに忘れてしまうのは、この部分に問題がある。一度に多くのことが出来ないのはキャッシュメモリーが不足している。
演算装置
ある条件や決まりに基づいて判断する。例えば横断歩道が赤信号なら渡らない、赤信号でもクルマが来てなければ渡る、青信号でも右折車が待っていれば急いで渡ったり、先に行かせてやる。こういった判断が出来ないのは頭が悪い。
出力装置
考えていることを表現する能力。文章だったり、絵だったり、数式だったり、譜面だったり。
制御装置
前の4つを制御するところ。いわゆる「頭がいい」のは、ここがいいってことになると思う。最近流行の「脳を鍛える」というのも、ここを鍛えているのだろう。
コンピューターにはない「発想・想像」
人間の頭には「発想・想像」といったコンピューターにない機能がある。