朝日新聞のヘリがクジラを死に追いやった？

この写真を撮るために、

ヘリコプターが海面スレスレまで下降して旋回、クジラを追い回してたら、

クジラが死んじゃったとさ。
ってことなんだけど、なんだかなぁ、って感じだ。まず、マスコミなんだけど、この「報道マスコミは軍隊と同じだから」って文章が一番よく表現できてると思うので紹介。

報道マスコミは軍隊と同じだから。軍隊にいる兵隊さんは戦場で敵をやっつけるのが仕事だろ？　戦場で敵を見つけたのに「殺しちゃったら可愛そうだなぁ」とか「あの人にも家族がいるだろうなぁ」とか、そんな事を考えちゃいけないわけよ。そんな余計なことを考えていたら、戦場では自分がやられちゃう。だから「人間らしい心」は捨ててとにかく敵をやっつけなくちゃいけない。なにも考えずにロボットになる必要があるんだ。軍隊ではそういう風に教育されているし、自分でもそう思うように努力している。そうしていくウチに、感覚がマヒして人間を殺すことにも抵抗がなくなってしまうんだなぁ。
マスコミも軍隊とまったく一緒。現場にいる人はみんな「マスコミ兵」なのさ。マスコミ兵の任務は、「他社より早く報道すること」「いい絵を撮ってくること」「感動するような話を取材してくること」、これだけしかない。マスコミ兵はいつも上官からそう教育されている。現地の人と仲良くしたり、誰かのためになるようなことをしたり…、なーんてことは任務にはないんだ。もちろん最初は誰だって人間らしい心を持っているのさ。でも、そんなことを考えていたら自分の仕事がなくなっちゃう。あいつはダメなヤツだって烙印を押されちゃう。だから、みんな人間らしい心を捨てて頑張るわけ。
（中略）
みんなが入っちゃいけないところから写真を撮るから「他にはないすごい写真」になるわけだろ？　、普通の人が聞かないようなことを聞くから「他にはない話」が聞けるよな？　つまり人と一緒のことをしていたんじゃダメ。決まりを守ってみんなと一緒のことをしている「いい子ちゃん」じゃ、いい仕事はできないってことなんだ。だから、結果として「そういうヤツ」ばかりが生き残ることになっちゃうわけ。

とまぁ、マスコミに関しては「職業病」みたいなもんで、もうしょうがない。キチガイが人殺しまくっても無罪だろ？　ワシが「なんだかなぁ」と思ってるのはそのことじゃなくて、
「クジラが死んだ→マスコミが騒いで追い回せたせいだ！→クジラかわいそう、マスコミ氏ね」
っていう単純極まりない思考パターン。まぁ、心情はわからんでもないけど。でもさ、大自然の中で生きているクジラにとって、あんな蚊トンボみたいなヘリが起こす波風なんて屁でもないだろ。それがいやなら潜ればいいわけだし。元々弱って湾に迷い込んだんじゃないの？ 遅かれ早かれ死ぬ運命だったんだよ。相手は野生動物。それこそ命がけで必死で生きてる。マスコミだって同じだ。キチガイなりに必死に生きてる。
つまり「クジラかわいそう」なんて言ってるやつは、『どうぶつ奇想天外』でシカの子供がライオンに食われて「やーん、かわいそー」って言ってるやつと大して変わりないのよ。