新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

「被害者」になったのは誰のせい?


アイフルを含む四社に百九十万円の借金がある神戸市の女性(70)はことし一月、アイフル男性社員から自宅で恐怖の取り立てを受けました。
社員は玄関に入ったあと「払ってもらわなければ絶対帰らない」といって居座りました。女性が生活保護を受けていることを訴え、何度も「今日は帰ってください」といっても帰りません。「社員が激しい口調で、威圧するようで怖かった。どうしても帰ってほしかった」という女性は、財布にあった五千円を社員に渡しました。震えが止まらなかったといいます。
なるほど、行き過ぎた取り立てが行われているのは事実のようだし、生活保護を受けている70歳の女性に、お金を貸すような業者側にも問題はあるだろう。
しかし、借りたお金を金利を付けて返すというのが契約だし、それをわかって契約したはずだ。生活保護だけでやっていけないからという理由で、返せない借金をしてよい法はない。安易に街金に頼る前に、公的な救済を求めるべきだろう。
元々、「犬を飼いたいからサラ金でカネを借りましょう」なんて宣伝している会社がまともなわけはなく、そんな会社からカネを借りるような人間もまともなはずはない。彼女らは「被害者」ではなく「準禁治産者」だ。