新しいTERRAZINE

The new TERRAZINE

雲のむこう、約束の場所

http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
なんと、22日に舞台挨拶があるらしい。時間を空けて見に行こう。ただ、実は作品自体にはあまり期待していない。『ほしのこえ』の時にも思ったのだが、彼はデモやオープニングのような、短い時間で一気に表現することにかけては超一流だ。だが、長編に関しては何が言いたいのか、よくわからない。最も重要な「登場人物への感情移入」に欠けるのだ。うまく言えないのだが、彼が描いているのは人物ではなく、世界なのだろう。だから世界への没入感はあっても、どこか第三者的視点になってしまうのだ。
逆に予告編ではそういったものが描かれていない(描けない)ために、観る側の想像力が刺激される。『ほしのこえ』ではそうだった。さて『雲のむこう、約束の場所』ではどうだろうか。22日が楽しみだ。